見出し画像

手づくりの時間。

ひとつのことにすーっと集中することは、余計なことを考えなくなる。
だから、意外にもリラックスにも繋がると聞いたことがある。


ごはんやお菓子をてづくりすることも集中に入るのかなっと思う。
材料そろえることも、レシピ通りにつくること。できあがりの味も楽しめること。
どれも真剣になるから。

ごはんよりもお菓子を作った記憶があるのは、わたしらしい。
見よう見まねでつくったお菓子が美味しかったからかもしれない。クッキーやチーズケーキはよく作っていた。

そのてづくりのお菓子を誰かに食べてもらうことになるとすごく緊張した。見栄っ張りだからね。かっこ悪いとこ見せられないなって思っていた。


プレゼントするにも、振るまうときにも、一番思いえがいた完成に近いものを選んでいた。
ぶかっこうなお菓子は、味見もかねて食べたことを思いだす。

***

てづくりのお菓子をいただくことがふえた。自分で作ったお菓子を食べてもらうドキドキを知っている。
だからか、尊敬のまなざしを向けている。プレゼントすることを当たり前のようにできるがすごいなぁっと。

いつもきれいにラッピングされてもいて、開けるのが惜しいくらい。もちろん、包まれているお菓子も絶品。

つい先日。
ちいさなマフィンたっくさん。大きな箱でいただいた。ケーキ屋さんで売られているようなマフィンが並ぶ中で、ちょっといびつなカタチのものがあった。
なんだかすごく魅力的に感じて、まんまるくないマフィンをいただいた。

***

たこ焼きをつくるときのホットプレートのようなマフィン型に、トロトロの生地をめーいっぱいいれる。このときには、ギリギリくっついていない。
焼かれている間、ぷっくりと膨らんでいくときにとなりの生地くっついく。焼きあがりのあら熱をとってから、とりだすときにちょっとおとなりに多く生地を持っていかれたのだろう。

そんなことを思わせる、まんまるくないカタチ。そのカタチこそが、手づくりの良さなのかなって嬉しくなった。

機械的なそろっているきれいさとも、プロの方の実力としてのきれいさとも違う。
おうちで作る温かみのあるきれいさに感じた。

しっとりほろほろ。味はきっとどれも美味しいと分かっていることも、このまんまるくないマフィンが魅力的に感じたのかもしれない。

***

お店でつくられたごはんやお菓子とは違う魅力が、てづくりにはある。だから、変に見栄をはって良くみせようとしなくてもいいのかもしれない。

自分の時に気合を入れて。おもてなしをするときには、てづくりの良さを出すくらいがわたしには合っている。

少しの間、てづくりをすることから離れていたからいい発見だった。週末には、手づくりの良さを発見できるような時間をつくろう。

いつも読んでくださり、ありがとうございます♡