今日までと今日からをつなぐエンドロール

外からの柔らかいひかり。雨が降っているのに、ほんのりと明るい午後。すこし強くなった雨音は、どこかリズムをきざんでいるようだ。

さきほどいれた濃いミルクティーは、ゆらゆらと熱さをあらわす湯気をたてている。そのカップを両手で包み込みながら、ときたま片手をのばして、ページをめくる。

過ごしてきた半年間の日々を。

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お休みエンドロールというサイトがある。
休日の夕方くらいからの気分の落ちこみを楽しみに変えてくれる。そのためのメッセージをくれるサイト。

だから、まさか、こんなメッセージがくるなんて、思ってなかった。

上半期のおススメだった映画は？

まさかの質問がくるなんて、ね？

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べつにどこかに答えを言う必要はないのだけど。しっかり考えたくなるのは、きっとお休みエンドロールがくれた日々が、自分のなかで大きかったからなのだろう。

すぐには思い出せなかったから、いつも持ち歩いている手帳をみることにした。

ペラ、ペラっとめくりながら、たった半年なのにいろんなことがあったなぁっと思い返す。

ふりかえるときには、『あっという間に』なんて言葉をつかってしまいがちだけど。たくさん考えてすごしてきた日々があったのだと思う。

決めたこと。出来たこと。出来なかったこと。もっとやってみたいこと。

たくさんあるな。そんな日々を眺めていた。

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あつあつだったミルクティーを飲みおわるころには、いちばん良かった映画はみつかった。

そのまま、おかわりミルクティーをつくってふりかえっていたからだろう。今年ののこり半年間をどう過ごしたいかはっきりしてきた。

下半期のはじまりは、どうしてかあまり意識しない。だからこそ、きっとあの質問だったのだろう。

そして、いつのまにか、休日がとっても充実していたことにも気づけた。ちょっとずつ、毎日が楽しくなっているみたいだ。

やっぱりすごいや、お休みエンドロール。
すごしてきた日々をこれからにつなげなくなる。そんな毎日になったらいいなって、こんなにも思っているのだから。