幸せとふかふかはこぶ、ハレの日に。
ばふんばふん
壁にぶつかりながら進んでいく。右手の指の関節のあたりがすれたのか、ヒリヒリしてる。視界が真っ白だから仕方ないとはいえ、もうちょっと器用に進みたい。
あらかじめ開けておいた窓まできたら、足元をスリッパからサンダルへ。一歩すすめば、さわやさか風がほおをかすめていく。
「よいしょっと。」
声とともに力をいれて、両手でかかえていた真っ白なふとんをベランダにかけた。
天気は晴れ。季節は秋。
とおくまですんだ青に、すいこまれそうな空がどこまでもつづいていた。
★
お休みエンドロールのサイトにアクセスする休日前の夜。
お酒をいれたコップをかたむけながら、休日の予定をたてるのがすきだ。
お風呂にはいったあとのホカホカした指でえらぶオーナメントは、いつだってぴったりのメッセージなんだもの。
金色の太陽のようなオーナメントはこんなメッセージをつれてきた。
太陽のひかりは、しあわせ気分とふかふかのお布団をつくってくれる。
ふかふかのお布団かぁ。
ふと、思いかえすと台風のせいかここのところずっとお天気がよくなかった。洗濯ものも部屋のなかで乾かしていたくらいだから、布団をほしたのは真夏のときだったかな。
ススっと指をうごかして、あしたの天気を確認すると、一日中晴れだった。
よし、明日はお布団をふかふかにしよう。
明日のスケジュールは、決まった。くいっとお酒をのんだ。
★
シングルサイズの布団なのに、はこぶだけでも大仕事だとおもうのは、運動が足らないからかもしれない。
だから、億劫になるんだよなぁっと苦笑い。
億劫なのだけど、やってしまえば、スッキリとした気分になる。それだけ、やりたいけどやりたくないなぁって心のどこかで思っていたんだろうな。
太陽のひかりに照らされて、ふかふかになる準備をしている布団をみると、にこにこしてしまう。
おおきな布団がないからか、ベッドまわりをキレイに。クッションもいっしょにほして、シーツやカバーもいまは洗濯機のなかでぐるぐると洗っている。
勢いがついたのか、ふかふかの布団になるまでにへやの掃除に夢中になった。
忘れそうになっていたシーツやカバーと交代するように、布団をとりこむ。
あれ?
もってきたときも、かるい・・・ような気がした。
そして、さわりごごちもふわっとしてる。
太陽ってスゴイ!
今夜ねむるのがたのしみになってしまう。換えのシーツとカバーをつけて、ベッドメイキングすれば、とっておきのベッドスペースだ。
きれいになった部屋にながれこむ風。はためくシーツにふかふかのお布団。こうして、部屋をキレイにすることが気持ちいいなんてね。
休日っていいな。
今日からの明日のために、キレイをつくる日も意識してつくろう。
来週は、どんなことに気づけるかな。きっと、あのメッセージがつれてきてくれる。
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡