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約1分差を覆した猛追王ー笹谷拓磨という人

こんばんは、ライター修行中のAikaです。
昨日はレジェンドランナー蜂須賀選手の紹介記事でした。

↓昨日のブログ↓

今日はかなり前の世代に飛びます。
レジェンドの中でも自分よりも年上の選手を取り上げるのは初めてかもしれません。

日本大学で箱根駅伝を4年走り続け、その後もJR東日本ランニングチームで走り、マラソンで活躍した笹谷拓磨選手です。
日大の主将を務めたエースでもあります。

現在は引退しており、詳細は不明ですが市民ランニングチームのコーチを務めていたようなので、今も継続しているかもしれません。

2019年頃は大人のタイムトライアルでペースメーカーを務めていたようです。

箱根駅伝には第82回大会〜第85回大会まで連続出場していました。
その戦績を見ると、1年時から驚くほど安定して活躍しています。

第82回大会4区:5位 時間55分51秒
第83回大会8区:3位 1時間6分47秒
第84回大会10区:2位 1時間10分26秒
第85回大会9区:10位 1時間12分12秒

区間順位もさることながら、どこを走ってもはずさない、というオールラウンダーぶりです。
(かなり苦しんでいたという第85回大会ですら10位で踏みとどまる粘り強さ)

※コースの長さや経路が現在と異なるため、タイムは参考

特に印象深かったのが第84回大会の10区でしょう。
当時の日大は前年まで上位争いをしていたので、シード権争いをしていたこの大会は「チームの状態があまり良くない」と言われていました。
(言い換えればそれだけ当時の日大が強かった…)

笹谷拓磨選手は1年時、2年時共に区間1桁順位でまとめており、アンカーを任されるのも納得の実力者でした。

笹谷選手は11位で襷を受け、前を追うしかない状況。
10位帝京大との差は40秒ほどありました。

この差を1区間でひっくり返すのは容易ではありませんが、ありえないタイムでもありません。
日大の選手はきっと祈るような気持ちで見ていたことでしょう。

最初は前との差がなかなか詰まらず、実況でもシード権は厳しいかと思われていました。
しかし、笹谷選手はひたひたと少しずつ秒差を詰めていきます。
途中で順位の入れ替わりがあり、最終的に東洋大と日大の10位争いに。

残り2キロほどの地点でついに東洋大をかわし、さらにはその前の帝京大にも肉薄する猛追を見せ、区間2位、総合9位の走りで終えて、チームにシード権をもたらしました。

84回大会はいろいろな意味で印象に残る大会でしたが、その中でも笹谷選手の10区激走はインパクトがありました。

強い日大を引っ張り続け、どんなに苦しそうにしても駅伝で常に結果を出し続けていた笹谷拓磨選手。
その粘り強い走りは高速化した近年の選手たちでもそう簡単にできることではありません。

近年はなかなか箱根駅伝本戦で見られていませんが、また日大が箱根駅伝に帰ってきてくれることを期待したいですね。

明日も頑張ります!

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