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【今日の駅弁】千葉・トンかつ弁当(株式会社リエイ マンヨーケン)ーなぜトンカツではなく「トン」かつなのかー

そういえば! noteを初めてから、普段いただくことの多い「駅弁」についての項目がなかったような気がします。(ダメじゃん私!)。とりあえず、駅弁・駅そばについて聞かれることも多いので、「今日の駅弁」として綴っていこうと思います♪

さて新事務所に移転してから2週間目になりました。・・・(正直、総武線の高架下は電車が通るたびにゴー、ゴーと結構な音量で、始発から終電まで列車に乗っても苦にならない私ですが、耳栓をしないと耳鳴りが翌日まで残ります・・・ストレスもあるんだろうなあ)

移転前は最寄駅が「上野」でしたので、乗り換えの東京駅「祭」や「崎陽軒」で駅弁を買って出社するのが2021年のスタイルでしたが、移転後は「わざわざ東京駅まで行くのもなぁ」と模索中。

・・・ということで、今日(2021年5月)の駅弁ランチは、千葉が誇る「トンかつ弁当」(株式会社リエイ)です! 駅弁屋さんの「万葉軒」のブランド(のれん)を株式会社リエイさんが引き継いで、昔からの味を守っています。

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「トンかつ弁当」は昔から買いやすい値段設定、トンかつの薄さ、インパクトのある豚さんのイラストが特徴的! なにはさておき、千葉に行ったら「トンかつ弁当」。その理由を少しだけお話ししたいと思います。

物心ついたころから見かけていた「トンかつ弁当」ですが、販売を開始したのは昭和30年代。昭和43年頃には100円で販売していました。当時(昭和43年)は「100円弁当」と言って、千葉駅では「トンかつ弁当」と「御寿司」の駅弁、この2つがワンコインで買える駅弁でした。

ではなぜ「100円」にしたのか。ーーー

駅は多くの学生・サラリーマンが通る場所でしたので、そういった方たち向けに手軽な価格でボリュームあるお弁当をという想いで開発された駅弁だからです。

「とんかつ」「トンカツ」ではなく、なぜ「トンかつ」なのか。ーーー

昭和30年頃のお米の事情が良くなったころの当時、「夕食で余ったトンカツをおふくろがトントン包丁を入れて、あくる日の弁当に入れてくれたことがある。ソースをべったりかけて、キャベツの刻んだのくらいしかついていないのだが、その味が妙に忘れられない」それがヒントで当時の万葉軒のご主人がこの駅弁を開発しました。ですから「トンかつ」なんです。

あと目をひくのが、トンかつ弁当の掛け紙のデザインですよね。以前リエイさんに取材させていただいたところ、「詳細は不明ですが、万葉軒2代目社長がイメージを考案し、パッケージ会社へ依頼してデザイン決定に至ったと聞いております。愛称はないですが、「トンかつ弁当の豚」、「黄色い豚(実際は黄色ではないのですが、掛け紙の黄色から)」という呼び名でお客様に認知されています」とのこと。コック姿の豚さん、思わず目にとまりますよねぇ。

発売当時のお肉の厚さ(薄さ)を含めて伝統として今でも思いは変わらずに販売されている約60年もの間のロングセラー駅弁は、今も世代を超えて愛されている駅弁なんですよ〜。(ヨシ! 食べたらちょっと元気が出てきた)

マンヨーケン様、これからも千葉の駅弁をどうか、守ってくださいね。


株式会社リエイ マンヨーケン

トンかつ弁当 550円

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※トンかつ弁当(掛け紙に貼られた値段等)

1978年・昭和53年:300円、2012年:480円、2014年:500円、2016年:500円、2018年:500円、2020年:500円、2021年:550円、2022年:580円、2023年1月1日販売分より:620円


(2021年5月)



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