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緊縛師の肩書き問題を考える

みなさんこんにちは、縛師のたかせ秦之助です。

ここのところ毎日noteを投稿しているわけですが、毎度、冒頭の挨拶で「縛師の」と名乗っておりまして。

一方で、実際にお会いした人には「緊縛師の」と名乗っていたりします。

これどういうこと?的なご指摘があったりなかったりしていまして。
#どっち

今回は緊縛師の肩書き問題について、話をさせていただきたいと思います。

#多くの人にとっては
#どうでもいいであろう話の
#重箱の隅をつつく回です

緊縛を生業とする人の肩書き

業界内で比較的流通しているもので言うと、4パターンほどあります。

  • 緊縛師

  • 縛師

  • 縄師

  • ロープアーティスト

プロ(含むセミプロ)として活動している人は、このどれかを肩書きとして名乗っている方が多いかと思います。

業界外の人から見る限りにおいては、大差はないと思います。
#というかほぼ同じ

ただ、当事者の中では少々違うと言いますか、ポリシー的な差異があったりなかったりします。
#どっち

緊縛師とは?

言葉の通りで言うと「緊縛をする人」「緊縛に長けた人」ほどの意味になりますでしょうか。

そもそもの「緊縛」とは何か?的な話については、下記のページで考察していますので、よろしければご一読くださいませ。

で、これはあくまでたかせ的な認識に過ぎない話ではあるのですが、「緊縛師」というのは、総称として機能しているように感じています。

つまり、「緊縛師(縛師、縄師、ロープアーティストを含む)」みたいなイメージです。

一般に、自分達の行為が「緊縛」として流通している以上、それを職業としている人は「緊縛師」としておいた方が、伝わりやすいよねーという話でして。

なので、対面などで挨拶をさせていただくときは、その伝わりやすさを優先して「緊縛師のたかせです」と名乗らせていただいております。
#受け取り手ファースト

とは言え、先述した記事でも言及している通り、「緊縛」という言葉は、少なくとも現代における緊縛の全てを表しているとは言い難く、その辺りちょっとモヤッとしてしまうわけです。

縛師とは?

言葉の通りで言うと「縛る人」「縛りに長けた人」ほどの意味になりますでしょうか。

おそらく(たぶん(きっと))、「縛る」という”行為”に重きをおいている人は、「縛師」と名乗る傾向があるのかなーと思っています。

というか、たかせはソレでして。

緊縛におけるコミュニケーションというのは、縛っていくプロセスにおいて行われるものなので、縛りきった状態を想起させる「緊縛」よりは、動詞であり、縛るという行為を想起させる「縛」の方が、自身のスタイルには合うように感じているわけであります。

縄師とは?

言葉の通りで言うと「縄を扱う人」「縄の扱いに長けた人」ほどの意味になりますでしょうか。

おそらく(たぶん(きっと))、道具やその扱い、つまり”技術”に対して重きをおいている人は、「縄師」と名乗るのかなーと思いました。

ちょっとこの辺り、当事者ではない(自分では名乗っていない)上に、実はこの名乗りをしている方は多くなくて、自分の周囲にはいないので、具体的なところはよくわからないです。

ただ、字面のイメージからすると、道具や道具の扱い対する”技術”を想起させる表現になるなーと思った次第です。

ロープアーティストとは?

直訳すると「縄師」が近いように思います。

より表現に特化したイメージと、海外の方への伝わりやすさを重視した感じになりそうです。

緊縛作品の制作や、ショーパフォーマンスを中心に活動されている方が多い印象です。

まとめ

整理すると、下記の感じでしょうか。

緊縛師とは

緊縛、および緊縛から派生したものを生業としている人の総称

縛師とは

緊縛師のうち、縛るという”行為”を重視して活動している人
(≒ 実践者

縄師とは

緊縛師のうち、縄や縄状のものを扱う”技術”を重視して活動している人
(≒ 技術者

ロープアーティストとは

緊縛師のうち、縄や縄状のものを用いた”表現”を重視して活動している人
(≒ 表現者

まぁこれ、実際にその肩書きを名乗られている人に聞いてきたわけではく、あくまで、たかせの印象の話に過ぎませんので、ご注意くださいませ。
#それってあなたの感想ですよね

ただまぁ、プロであれセミプロであれ、実際に緊縛を生業としている者としては、そのスタンスを明確にしておくというのは大事かなーと思ったりしていまして。

故に、言葉の定義とか、扱い方については、日々悶々と考えたりするのであります。

というわけで、自称は縛師であり、でも対面で挨拶をさせていただく際には緊縛師と乗るたかせ秦之助を、今後ともよろしくお願いいたします。

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