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読書記録

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僕が読んだ本の感想や印象的なフレーズが書いてある記事です。
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#恩田陸

2023年、僕が本から拾った言葉たち

SNSによる誹謗中傷、相手を配慮しない余計な一言、情報の先取り合戦、論破…… 「ファスト映画」が話題になっているように、「コスパ」「効率化」が重要視されているような令和の世の中。そんな世の中で、言葉がどんどん鋭利になっているのを感じている。また、日々のニュースを通じて政治家による不適切な発言が嫌でも目に付く機会が増えているように感じている。鋭利であるとともに、言葉が軽くてぞんざいに扱われているような気もしている。 僕にとっての読書の楽しみの1つが、様々な言葉に出会えること

2023年5月に読んだ本【読書日記】

こんにちは☺️ 2023年5月に読んだ本は13冊。 今回は、2023年5月に僕が読んだ本13冊をまとめました。 今月から「僕ならばこのような方にオススメしたい!」というのを各作品で書きました。もし当てはまる場合は、読んでみたら大切にしたい1冊になるかもしれません。 1.『きのうの影踏み』(著:辻村深月)📖このような方にオススメの本です ・ホラー系の作品が読みたい ・サクッと読める短編集が読みたい ・辻村深月さんの短編集が気になる 2.『カラスは言った』(著:渡辺優)📖

#49『ドミノin上海』(著:恩田陸)を読んだ感想【読書日記】

恩田陸さんの『ドミノin上海』 前作の『ドミノ』が面白くて、すぐにでも続編を読みたいと手に取った1冊。今回もドミノ倒しに見事にハマりました。 ※『ドミノ』を読んだ感想は以下になります このような方にオススメの本です前作の『ドミノ』を読んで面白かった 思わず笑えるコメディ系の作品を読みたい 力を抜いて気軽に読みたい パンダが好き あらすじ感想前作よりもさらにカオスでシュールだと思った とにかく笑いをこらえるのが大変 夢中になって読めて、気分も爽快になる? 『

2023年4月に読んだ本【読書日記】

こんにちは😌 2023年4月は15冊の本を読みました。 内訳は、 小説12冊 エッセイ1冊 ビジネス・自己啓発本2冊 今回は、2023年4月に僕が読んだ小説、エッセイなど13冊をまとめた記事です。 各作品で、印象に残ったフレーズを載せました。 あなたにとって響くフレーズがあるかもしれません。 1.『食堂かたつむり』(著:小川糸)2.『成瀬は天下を取りにいく』(著:宮島未奈)3.『羊と鋼の森』(著:宮下奈都)Audibleでの再読です。 4.『今宵も喫茶ドードーの

#44『ドミノ』(著:恩田陸)を読んだ感想

恩田陸さんの『ドミノ』 女優の松岡茉優さんが YouTubeの #木曜日は本曜日 のインタビューの中で、「人生を変えた本」として挙げていた作品です。僕はこのインタビュー動画を見たのがきっかけで読みました。 あらすじ感想とにかくカオス、かつシュール 主人公たちの話の噛み合わなさに笑えた 無関係に見える人たちも、読了後は意識して見てしまいそう? たまたま同じ時間に東京駅にいた27人と1匹の主人公。本来全く関係ないだろう目的が異なる彼ら彼女らが、些細なことで次第に結びつい

2023年2月に読んだ本【読書日記】

こんにちは😌 2023年2月は14冊の本を読みました。 内訳は、 小説10冊 エッセイ1冊 ビジネス・自己啓発本3冊(すべてAudible) どの本も出会えて良かったと思ってます。 今回は、2023年2月に僕が読んだ小説10冊をまとめた記事です。 各作品で、印象に残ったフレーズを1つ載せました。 あなたにとって響くフレーズがあるかもしれません。 1.『武道館』(著:朝井リョウ) 2.『ラブカは静かに弓を持つ』(著:安壇美緒)3.『宙ごはん』(著:町田そのこ)4

#23『夜のピクニック』(著:恩田陸)を読んだ感想

恩田陸さんの『夜のピクニック』 2005年(第2回)本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞受賞作です。 青春小説の中でも人気作の1冊です。 あらすじ感想貴子や融の内面の変化、温かく熱い友人たちとの語らいに夢中になって読んでいた 今この時を大事に生きていこうと思った1冊 本作の舞台は、丸1日かけて80キロを歩く北高の伝統行事「歩行祭」。 ただ歩くだけで、外側では何か劇的な展開があるわけではありません。 主人公の貴子が行おうと胸に秘めていたある賭けも、決して衝撃を受ける