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シカゴでフランク・ロイド・ライトのロビー邸を見にいく

 2023年のゴールデンウィークにシカゴ郊外にあるフランク・ロイド・ライト設計のロビー邸を見に行った。

 フランク・ロイド・ライトはアメリカの建築家で、日本でも初代・帝国ホテルの設計をした著名な人物である。

彼の有名な作品の一つとして挙げられるのが、ロビー邸だ。

 シカゴにはフランク・ロイド・ライトが設計した建築がたくさんあり、見学できるものも多い。しかし、今回は時間的に厳しかったので、このロビー邸に絞って見学することにした。ロビー邸は、現在はシカゴ中心部から少し南へ行ったところにあるシカゴ大学のキャンパス内に立地しており、ネットで予約した上で見学できる。

見学申し込みは下記のサイトから。(Frank Lloyd Wright Trustのサイト)


いざ見学へ

 このとき泊まっていたのはシカゴ中心部、「シカゴL」と呼ばれる高架鉄道が横を走る通り沿いのホステル。その名も直球、”Chicago Hostel"だった。このホテルの近くに近郊電車"Metra"(メトラ)の始発駅の一つ、"Millennium Station"(ミレニアム駅)があり、そこからロビー邸のある”59th St./Univ. of Chicago"(59番通り/シカゴ大学駅)まで行くことができる。朝、チェックアウトを済ませ、駅へ向かった。
 人もまばらなミレニアム駅の地下ホームには、前面紅白ゼブラ模様にステンレス2階建ての無骨な電車が発車を待っていた。事前に改札はなく、乗車してから車掌さんから切符を買う方式であったので、早速電車に乗り込む。

メトラの2階建て電車
2階建て電車の中は吹き抜け構造になっている

 発車時刻。ゆっくりと電車が動きだしてしばらくすると車掌さんが回ってきた。目的駅を告げて切符を買う。15分程度で59番通り/シカゴ大学駅に到着する。

駅名標

駅を降りると閑静な住宅地が広がっていた。通りをしばらく歩くと、シカゴ大学の看板が中央分離帯に現れた。

そのあたりで右に曲がって大学のキャンパス内を歩いてゆき、しばらくするとロビー邸に辿り着く。
 まずは外観を見る。大胆に突き出た水平な屋根が特徴的だ。

ロビー邸
受付とミュージアムショップ入口

受付に行き、事前に申し込んでいたガイドツアーの参加の手配をする。同時にロビー邸とその周辺の建物案内の音声ガイドも借りた。こちらはなんと日本語版も用意されている。ツアーの前後に各自で回る形式のため、自分のペースでじっくり見て聞いて回ることができる。

ツアーに参加

 集合時間になり、受付の前からガイドツアーが開始。当然ネイティブの英語なので、せいぜい大学受験した程度の英語力では何言ってるかわからなかった。が、たまに拾える単語やらなんやらでちょっとは理解できた。外観から始まり、玄関、リビングから浴室まで、隅々まで見学できた。

見学ツアーに参加。暖炉のあるリビング
天井の照明デザイン
1階から2階への階段 インテリアに日本風のデザインが取り入れられており、
町家の格子を連想する意匠が各所に見られる。
窓にも独特の幾何学デザインが施されている。
寝室
フランク・ロイド・ライトが手がけた家具の展示もある。
右側の黄色い椅子は東京の帝国ホテルで使われていたそう
壁面のレンガは、水平ラインを強調するため縦目地と横目地で仕上げの色が異なっている。
世界遺産の証

最後に、ミュージアムショップで買い物。パーカー、ショットグラス、本を買った。当時もなかなかの円安ぶりだったので、後から痛い思いをしたが、まあ少なくとも日本では買え無さそうだし良し。

この後、せっかくなのでシカゴ大学内をふらりと歩き回り、学内博物館を見てからシカゴ中心市街へ戻った。

シカゴ市街
奥に見えるのはトランプタワー


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