虚無日記(ネイビーな子の話)
※ちょいエロ注意
「今日来ないんですか?特別ゲストがいますよ!」
馴染みのバーテンダーがくれたLINEに、彼の青い気配を感じた。
店の前で待つ、前より少し痩せた紺色のあの子は、もう私に媚びない。
以前そのお店で働いていた彼が、ある日ベロベロに酔った私を「お客さん」として介抱しようとしてくれたところを「引き倒し」たら、もう後はなし崩し。お店終わりに彼の家になだれ込んでよく昼までセックスをしていた。
ヤリたい盛りの彼と、寂しかった私の利害は一致していて、どちらともなくしては眠り、しては眠り、会話もそこそこに時間を過ごしていた。
育ちの良さそうな整った口元を見ながら眠るのが、そのころの私の楽しみの一つだった。
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