テレビドラマ所感
忙しくしています。生産的ではないところで。7月は転居後の自宅整理でバタバタし、最終週に法人の決算を初めて自身で行い、今日8/1の期限日に納税、ついでに本社移転の手続きもやってしまいたかったのですが、やり遂げられず、今週末までの課題です。そうこうしている間も、ケーブルテレビ会社がアンテナ線に載せてくるベストエフォート160Mの1/4程度しか出ない通信速度と格闘しています。Nuro光の工事が派遣されてきましたが、我が家には、ひいてはこの棟には、電話の引込口がない、ということでキャンセルされました。ソフトバンク系の光コラボを現在模索中です。現時点で有線でも80Mがいいところで、1Gの契約にこぎ着けたいのですが、工事が無理ならドコモHome5Gでしょうか。あれも上りは10Mなので、それで決着したくはないのですが。
大河は他を圧してよくできているドラマなのは同意頂けるとして、対極に朝ドラがありまして、実はここへ来てから再開しているのですが、またも愚兄が有り得ない暴れぶりで、相変わらずのひどさに呆れました。駄作です。
先週か、先々週まで大野愛という役を飯豊まりえさんが演じていて、私は彼女の初登場した場面を観ていませんが、たぶん2週分くらいのシーンで、なんとも大根役者だなと思ったものです。
ところが新番組のオクトー(読売)というドラマで観ると、特に駄目な俳優とは思いません。飯豊さんは、過去に2作品で知っていましたが、以前より技術が上がっていることがよくわかりました。しかし、ちむどんの新聞社での上司が、こちらの警察署でも上司で、演じられているのは山中崇さんですが、その関係性まで持ち越されているのが面白いところです。
山中さんはともかくとして、飯豊さんが下手に見えてしまうのは、今クールの朝ドラが狙う路線というものが、私には受け入れられないからかもしれません。しかし、このようなペアリングまでも同時進行で仕事できるのは、国営と民放の掛け持ちだからでしょうか。民放同士で、こういったキャスティングは無いでしょうね。
その意味で、大河の出演者が多数、別の番組で見られます。泰時役の坂口健太郎さんが競争の番人(フジ)に出ておられ、杏さんとバディーを組んでいますが、上司は叔母・政子を演じる小池栄子さんなのが笑えます。
警察から公正取引委員会に左遷された杏を主人公としていますが、ドラマの作りは少々浅い、というか事件のリアリティが薄く、キャラクター造形もわかりやす過ぎるきらいがあります。そうそう、三浦義村を演じる山本耕史さんが第三話までの適役で、まるで大河のスピンオフのよう。杏さんは主役を張るのはどうなんでしょう、ちょっと無理をしている感じもあり、全体的にこのドラマは高評価付けがたく思いました。
理由のひとつは坂口さんのキャラクターが、見たものを画像として記憶するという特技があり、そのために大変な秀才であったことが、別のドラマと被るから、というのもあります。超人設定があっちにもこっちにもあっては興ざめです。バディー設定は中村倫也さんと有村架純さん。石子と羽男(TBS)も見た瞬間、景色としてそれを記憶に焼き付けることができ、その能力の恩恵にあずかって弁護士になった中村さんを、弁護士事務所で働く有村さんが助けるという構成。
有村さんの出演作は、その半分も観ていませんが、はずれ無しの印象があり、当作品も悪くないです。超人を軸としているのが、少し抵抗あるけれど、それをコンプレックスとして描いている分、見ていられます。その悩みには十分共感を抱くことができるからです。優しさの表現が、大人にも伝わる、奥深い作品と思えるし、役者が達者であることを痛感する、楽しみに見ている一本です。
先に取り上げたオクトーも、トラウマが原因のようであれ、他者の眼球から色を帯びた感情の線が放出されるのが見えてしまう主人公(飯豊さん)という意味では超人ドラマで、私は、全体的に不快な表現に感じるところが少なくなく、そろそろ離脱しようかと思っているところです。この第2話にゲスト出演した橋本マナミさんがバーテンダー役で出ているのが婚活探偵(テレ東)。BSのみで本年初頭に放映され、8月のBlu-ray販売へのテコ入れか、現在深夜枠で再放送中。私はBSを受信できませんので、現在進行形で観ています。
向井理さんが結婚相談所に籍を置いて、毎話お見合いの相手との成り行きを、調査中の案件と絡めて描くコメディです。全6話のうち4話まで進んでおり、3話の野波麻帆さんをゲストに迎えた回は秀作でした。純粋に面白いという点で、一番好きですね。
もうひとつ、関テレ(フジ系)による魔法のリノベもまた、リフォームを終えたばかりの家に住む私にとって、タイムリーであり興味を引きました。バディもので、パッと見、現NHKのドラマと役者が被っていない様子なのですが、なかなか平和で良いドラマと思います。波瑠さんは珍しく頑張ってる感が出ちゃっている風ですが、間宮祥太朗さんはうまいと思います。YOUさんと近藤芳正さんを見ているとカムカムを思い出してしまいます。私は、今もNHK第2で放送されたラジオで! カムカムエヴリバディの録音をよく聴いているので、いまだ進行形なのです。やはり今年の、「私の」トップはカムカムですかね?
7月にスタートした各ドラマ、通常通り初回を少し見て、1話目を完走でき、2話目も面白いと思うことができたら、3話目も覗いてみます。初恋の悪魔(日テレ)は、しかし今期最高のできの良さでは無いでしょうか。これはもう、脚本家・坂元裕二さんの技が半分、キャストの力量半分。彼の作品をほとんど観てはいないけれど、Mother、問題のあるレストランは鮮明に記憶しています。問題のある〜の主要キャストであった松岡茉優さん、安田顕さんが初恋の悪魔にも見参。バディとも言える(実は4名のグループではあるが)仲野太賀さんは、私自身は彼の出演映画を、おそらく10本超観ているはずで、好きな俳優の筆頭です。第2話も第3話も、圧倒的に力強い表現でした。ですから、カムカムを別にして、これと前クールのミステリと言う勿れでトップ3ということでいいのかな…、いまのところは。
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