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体力の方が削り取られる

変わり映えのしない画像で申し訳ありません。今日は13:30-16:30までマルチツールを使った作業をやってきました。ご覧の巾木を再塗装する工程で、いまだ下地作りの最中です。

おそらく50年前の壁紙、巾木、床だと思われます。相当前に壁紙は、そのまま白ペンキを上塗りしています。オウナーが変わったタイミングでしょうか。予算をかけずにリフォームを試みたのでしょう。同時に巾木にも対照的な濃茶にオーバーペイントしています。リビングも同様でした。

ペイントされて変質してしまった壁紙は、現在のリフォームにおいて剥がすのにとても苦労しています(プロに任せています)。塗料が浸透して壁紙の糊とも反応しているようで、ぽろぽろ崩れていくのは、作業効率を悪化させています。元は躯体のコンクリートに直接貼られているのですが、固着して落ちない部分が多々あって、まだらにしか剥がせません。その上から新しい壁紙を貼ると不陸が目立ってどうしようもない。剥がすほかないので職人泣かせです。

私は汚く穴だらけだった窓枠と、床を変えないためにそのまま継続使用する洋室の巾木を再生するべくDIYを続けています。窓枠は終わりました。苦闘しているのは巾木の方です。(DIYした領域で言えば玄関・廊下のフローリング材にワックス塗布、框にステインを入れてワックス塗布、リビング用の巾木用材にステインとワックスという作業をすでに行っています)。

上塗りされた上に白で塗る、というのはやりたくなかったので、窓枠でもそうしたように、元のペイントを剥がすことにしました。甘かったです。巾木を新しくした方が手間とコストを天秤に掛ければ優っていたように思います。組み込む前のまっさらな木製の巾木に色を入れて仕上げるのは問題ありません。しかし床に這いつくばって、ゴシゴシ古い塗膜を削っていく作業は死ぬんじゃないかと恐れを抱くほどの苦行です。

連休中の水曜日だったか、手作業でこれを3時間やって帰宅したら、とにかくいったん横になろうと、体力回復への効率も想定しベッドに入ったら6時間眠ってしまいました。今日も似たようなものです。帰って遅い昼食を取り、深夜に行われたF1の練習走行の見逃し再生を見始めたら、気付くと3時間経っていました。トリップしています。今も体中が痛い。

今日の作業では、手作業を諦めて導入したマルチツールを初めて使いました。1万円以下で買えるもので、スクレイパーとサンディングの先端ツールも付属しいるオールインワンです。電源の延長ケーブルも持っていきました。

まずこのマシン、電源を入れるだけでめちゃくちゃうるさいです。普通、電動工具って、例えば切る場合、切断物と刃物の間で音がすると思っていたのですが、もうモーターだけで耳栓無しではきついくらいの音量が出ます。そして手許に伝わる振動の烈しさ。耳がやられ、手がしびれます。

スクレイパーは、そうですね、期待していたほどではありませんでした。剥がせる場所もあれば、そうでないところもある。木地と塗膜の間に刃先を入れようとして、失敗すると木部をめくり上げてしまいます。これを4箇所程度やってしまいました。チップしたわけではないので、接着すればなんのことはありません。しかし強力に動作させようと思えば素材を傷め、遠慮して使えば効き目がない、という感じで福音とはなりませんでした。

そこから再び手作業でスクレーパーを当ててみると、やはり手の方が落ちます。地道な作業を続けるほかありません。しかしながら、この爆音を響かせるのは気が引けます。今日は土曜で、明日は作業をしないと約束してある日曜日、ということでマルチツールは本日のみとしたいので、次の作業へ進みます。

サンディングは三角形(おむすび型)のパッドに、付属の#60、#80、#120の番手を取り付けて素直に使用しましたが、結構役に立つ感触でした。巾木は室内ぐるりの目分量で11mあって、側面と上面の2面あるので22m分の長さです。これを各2周しました。132mですか、お疲れさまです。

音もさることながら振動も凄いので、サンダーをフラットに当てるために両手を使います。右手は親指がオン・オフスイッチに届く、グリップの標準位置、それを左手でお尻で支えるとテコのようにサンダーの面を押し当てられます。そのまま、そろりそろりと動かしていく。うるさくてごめんなさい、今日だけは許してください、と祈りながら。

従ってマルチツールはスクレイパーで1時間、サンダーで1時間使って、一応想定していた役を終えました。サンダーで注意は、連続使用すると熱を持つためか、パッドとペイパーの間のマジックテープ部分が溶けてしまい、固定が効かなくなります。ペイパーは目詰まりで任を終えると思っていましたが、小休止を挟みながらでも、やがてくっつかなくなるので、それをもって終了です。#60は2枚使い、他は1枚ずつ使い切る形でやれました。

点検の意味もあり、同じ#120をサンディングブロックに貼って、更に手作業で磨きます。粉が落ちればいいのですが、消しゴムのカスのような粘度のある物質が落ちるようでは、まだ塗膜が残っています。もちろん色で見てわかるのですが、濃い色のところでも触ってみると、塗装乗りするかなというようなすべすべになっている場合には、放置して塗り重ねようと思っています。#120は、結構塗装を落とすのに効く番手という印象でした。

さて、そんな風に、また1時間這いつくばってざーざーペイパーを掛けて2周周り、3時間の作業を行ったので終わりにします。掃除をして戸締まりをして現場を去ります。また明日、少しスクレイパーをハンドでやって、#120、#240と掛けてみます。あわよくば、50%に薄めたペンキを塗って終わり、月曜の夜に#400で磨いて75%で塗り、火曜の夜に様子を見て、良ければ磨いて終わり、不十分ならもう一度塗ってみようかと思います。本来の仕事に支障がないよう気をつけながら頑張ります。



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