パーソナル・ストレッチの威力

一昨日、アキレス腱の腱鞘炎が認定され消炎鎮痛剤の服用と外用薬の添付で様子見を続けています。昨日は一日、演奏し、本日と明日は朝10時からの終日レッスン。来週、7日連続の夏休みをとることができ、そのしわ寄せで他の週は詰まっています。その間、箱根にゴルフを観戦に行くけれど、足は大丈夫なのかと心配しておりました。

今日は仕事の帰りに、昨年7月から定期的に通う、パーソナル・ストレッチを受ける日です。コーチの手技は25分、その前に8箇所の電極を体に付け電流を流し、体内の奥深くを振動させる「楽トレ」を20分、以上50分ほどのメンテナンスは1回当たり6000円程度。10分1000円換算でマッサージと同程度でしょうけれど、過去に受けたあらゆる加療のはるか上を行く効果を得られています。スポーツトレーナーの面目躍如といったところですが、もちろん施術者の見識と技術の高さ次第であって、このコーチに出会うことができたことこそ幸運としか言いようがありません。

楽トレで腹筋を鍛え、ふくらはぎのマッサージも入れてもらって20分。その後診療台の上で手技を受けます。アキレス腱の腱鞘炎の話をしたところ、下半身を見ましょうか、となり、全幅の信頼を置いているのでお願いしました。

左踵の痛む部位は、ピンポイントでここというもので、それ以外を触れても何もありません。腰から下を左側から入念にストレッチしてもらい、メニューが終了したところで、どうですかと問われて想定の位置を指で押してみても、この瞬間に痛みが来ません。説明によれば、外傷といった要因がない場合には、腰から繋がる各筋肉、骨の可動範囲を確かめ、詰まっているところを緩めていけばアキレス腱の動きもスムースになるはずと、理論に沿って試みたところ、案の定効果が現れたという訳です。いつものことですが感服しました。

お話によると、ここ1週間くらい、多くの方に特定箇所の不調が表れており、暑さのせいにより運動不足に陥ったり、疲れが取れなかったり、冷房による負担が招くものであったり、いつもと異なる偏りを手の内に感じることが多かったようです。私の場合も、本日もですが、終日レッスン室に居ると、その中の冷房が寒すぎてかなり厳しいものを感じます。例えば26度だと暑く、25度だと寒い、というような効き具合で付けたり消したりと調整をするのですが、どうやってもその冷風は私の立ち位置に直射します。自宅にいても、リビングの着材位置はエアコンの真下になるため、冬場もですが、風を受けるのが嫌でなりません。

そうした諸々の条件が重なり、体の末端というようなアキレス腱に不調が出たのでしょう。痛まない範囲で動かした方が良いでしょうとの見解で、もう少しこまめに足を使ってみようと思います。

今日のお話では、21歳の主にDTMer、バンドではベース担当、といったミュージシャンが新しく顧客になられたそうで、年齢差こそ大きく離れますが、トラブルの有り様が私と似ていたとのことで笑われておりました。その楽器特有の負担箇所というものは誰もが認めるもので、バランスを崩す場合も、多少は類型化できるようで面白かったです。ゴルフスクールの中で行われるパーソナル・ストレッチですが、ミュージシャンの体に詳しくなれば、格段にオファーは広がりますよと返しました。これ以上忙しくなられても困るのですが、スポーツと楽器演奏は似た部分が多いと思っています。他にフルート奏者の体も見ていると仰っていました。

施術後2時間が経過しても、まだ足の痛みは蘇りません。本当に感謝です。



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