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android初心者がスマホをDAP化する その3

年末にiPhoneから機種交換したXperiaが、その世界観の違いから思うように使いこなせないでいます。が、この正月もひたすら、これをメインの携帯電話に仕立てるべくカスタマイズに勤しんできました。支払い系やポイント系のアプリは不自由なく使えていますが、電話をしたことがなくLINEだけ。まだ電車に乗ったことがなくてモバイルSuicaの移行が成功しているかも未確認。そこそこ良いカメラのはずなのに、写真を撮るのはまだiPhoneを使っていて、試し撮りさえ憚っている有様です。

DAP化の前に、まずメールアカウントを一元化できるアプリを使わないと、iPhoneの携行をやめられません(iPadあるけど)。アップル標準のメールソフトでメインのプロバイダーアカウントとサブのGmail、そしてガラケー時代から継続しているドコモのキャリアメールまで同期して非常に使いやすかったのと較べ、GmailアプリがUIの観点で使いにくい。

ドコモ版のスマホですから、キャリアメールの受信に専用アプリが搭載されていますが、それを統合できなくて困っています。全部Gmailアプリに任せたいのに。今だから、そこまで問題が絞れていますが、実は今日の午後までプロバーダーアカウントが使えませんでした。どうやってもサーバーに接続できないと返されてしまい、ここまで数日間苦心しましたが、正しい情報を得て、手動で設定することでやっと成し遂げました。

同じノリでドコモメールも同期しようとして、それがまだ達成していない、という段階です。連絡での利用はありませんが、skypeをやり始めて復活しているhotmailやヤフオク関係で過去必要だったヤフーメールなども統合し、あとはキャリアメールだけなのに、ちょっとできない理由がわからない。今は専用アプリと2頭立てになっていて煩わしい。

Gmailアプリで頑張ってみる前には、サードパーティのメールクライアントもいくつかダウンロードして試しました。結果、私感ではGmail以下で残念でした。ヤフーのも広告が消せなくて、なんのためのプレミアム会員なのかわからない。まぁでもいいです。解決と言っていいでしょう。

ここからが本題。現状音楽再生アプリは3個入れてあり、評価の途上です。とはいえ1個は標準搭載(ソニーが用意したものと思われます)、他の2個は有料のものです(機能制限有りで無償利用できます)。これまで書いてきたとおりMusic、ONKYO HF Plyer(¥1600)、Musicolet(¥980)です。けっこうしますよね。ただサブスクではないので私は惜しくありません。

HFは始め音が太く低音が力強い(その分少し解像度が落ちる)印象だったのは課金後に「リアルタイム・ボリューム・ノーマライザ」を入れてしまったためで、解除したら普通にすっきりした音になりました。街歩きなどは入れない方が自然ですが、電車内など外のノイズが大きいときには有効ではないかと思います。事実上、この機能を解禁する(のと広告を消す)ための支払いなので、利用後に切っているのでなんのこっちゃですけど。

無料でも利用できる「アップサンプリング」も使っていません。onだと96や192kHzに変換されるのですが、aptX adaptiveのイヤフォン側の上限が48kHz/24bitなので意味がないです。上げて落としての演算でリソースを使うのは無駄に思えます。表示等から推測する限り、Xperiaとのbluetooth接続がaptX adaptiveコーデックで確立している場合には48kHz/24bitのやり取りになっている様子です。これは圧縮音源の再生で、すでにそのようなアップスケーリングが行われていることを示唆しています。更に、それは他のアプリでも同様のようです。

というわけで劣化ないCD音質であるAIFFでの視聴比較も有意ですが、mp3ファイルで、各アプリがどのように補償を行っているか聴き較べてみます。ポール・マッカートニーの「ポール・イズ・ライブ」から『オール・マイ・ラビング』は192bpsのmp3でリッピングしています。ライブ盤ということもあるし、元々あまり録音品質の高い音源とは言えない上、非可逆の圧縮ファイル処理で劣化させたものです。どう聞こえるか。

HFとMusicoletではHFの方が重心が低く、落ち着いた安定感を感じるものの印象としては暗く、Musicoletだとギターのカッティングに耳が行くし、ボーカルの微妙な歌い回しに自ずと注目します。HFは先に述べたとおりノーマライザを掛けることでゲインが上がり、迫力が出るので、ちょうどイヤフォンを取り替えたくらいの差があります。一方、ソニーの"Music"アプリは両者の中間で良いとこ取りに思います。

好印象の理由を考えたとき「DSEE Ultimate」を入れていたことに気付いたので切ってみました。意外に大きな差がありましたが、音楽のバランスや解像感はそもそもニュートラルで、その場合も他のアプリと同等以上に感じます。色々なソースでも聴きましたが、今私の音質評価は、Music > Musicolet > HF Playerの順となっています。もちろんDSEEはmp3の荒さをいなしてくれる優れた技術なので入れっぱなし推奨です。

音質評価は主観なので異を唱える向きもおられるでしょうが、自腹購入でやって無料の標準アプリが勝ちと結論づけるのに忖度はありません。なんだこれでいいじゃん、てのは先のメールアプリとも同じで、案外そのまま使うのがベストなのかもしれないですね。

さて、この案件は自宅パソコンで使用するような膨大な音楽ライブラリを、常時持ち歩くことを目的としていました。これはiPhoneではストレージの限界があって難しいです。1TBのストレージ積むとなると15pro(かmax)で¥234800〜です。私のライブラリが現時点で500GBを少し下回るくらいなので、これ買うしかないわけでが、この金額ならやはりDAP、音楽専用機を買おうとなるのが自然でしょう。それを迂回して、Xperiaに行き着きました。なにせ音質最優先ではないのはワイヤレスイヤフォン前提だからです。だったら専用機が奢る高級アンプやハイレゾへの対応は無意味です。

そこで、いかにライブラリを構築できるか否か、4万曲から聴きたい曲を可能な限り最短距離でオンエアできるUIであることがアプリの甲乙を付けるポイントです。ソート性能といってもいいでしょう。そしてiTunesで作ったプレイリストを読み込めるかどうか。

結論から言います。この点でもソニーがベストで、3個のアプリではonkyoがダントツで駄目でした。iTunesから各プレイリストをひとつずつ.m3uの拡張した付いたテキストファイルを書き出していきます。300ほどありました。それらと4万曲を全てXperiaに入れた外部SDカード(1TB)へ転送します。エラー連発で非常に苦労し、数日を要するほど時間が掛かりました(その話は別の機会にします)。正月休みを費やして、平日となっても少しずつやって、実は先ほど完了したのです。

フォーマットしたSDカードには各種格納フォルダが生成され、"music"にアーティスト名ごとに以下アルバム、その下に楽曲ファイルを収納した3層(コンピレイションの場合4層)のファイル構造のままコピーしていきます。プレイリストは"documents"フォルダのルートへ入れます。これらをアプリがスキャンして演奏可能なセッティングをするのです。

ちなみにプレイリストが300もあるのは、リッピングの際にコメントタグを利用してパーソネル(演奏者のクレジット)を入れてあり、参加プレイヤーごとにソートして年代順に並べたものが多々あるからです。関心のあるベーシスト、ドラマー、ギタリスト、サックス、トランペット、作曲家などの仕事が俯瞰できるようにしてあります。

それらをHF Playerは数時間を掛けてスキャンしていきます。そうしてできたアプリ内のリストは、いちいち読み込むのに時間が掛かるようで、何か1曲演奏して、リストに戻ろうとすると読み込みに体感で10秒くらい待たされます。ONKYOのDAPハードウェアを過去には使っていましたがその時と同じです。めちゃ動作が重い。しかもレジュームというか、前回聴いた曲から再生しようとして、スリープからならデータが残りますが、再起動すると消えています。

ところがMusicoletもMusicも、システム(ハードウェア)を再起動した後にアプリを起ち上げても、ちゃんと前回再生した曲がそこに待機しています。こんなのはマストの機能ですから、HFは失格としてもいいくらい。プレイリストを外部から読み込む機能すら、今のところ見つけられていません。

次に駄目なのがmusicoletで、プレイリストはアプリ内部に置きたいらしく、読み込みはできるけれど、それをコピーして持っておくという作業が必要です。300あるものをひとつひとつ手作業で加えてくのは気が遠くなります。ですからこのアプリもHF Player同様、アーティストやアルバムから楽曲を選ぶ手順で聴くことになります。

ソニーのMusicは、どうなんでしょう、筐体を作ったメーカーの用意するアプリだからか、SDにプレイリストがあるだけで自ら読みにいき、それらが短時間に表示されています。他と較べると、このスキャンの速さに感動しますね。みるみるうちに卓上iTunesのようなアーカイブが出来上がっていくではないですか。これを見るのは壮観でした。漸く目的は達したと言って過言ではないでしょう。

ですが諸手を挙げて喜ぶわけにはいきません。プレイリストの内容に不備があります。先ほど年順に並べたと申しましたが、それが狂っていたり楽曲が落ちていたりします。音楽ファイル群との連携がまだ取れていない、読み込みの過渡的な状態なのかもしれません。あるいは書き出したパソコン側のiTunesにバグがあるのか。といった具合に、理想的ではないまでも、求めていたものが手の内にある実感はかなりの喜びを与えてくれます。

これらの話は現在進行形で、しばらくは日々格闘してカスタマイズを進めていくことになるでしょう。そこはまた追って報告いたします。今日はここまでで。日付超えちゃった…。



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