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天王洲アイルアート散歩道

今回は、会社帰りにふらりと立ち寄れるアート作品のご紹介です。
天王洲地域では、美術館に行かずとも散歩をしているだけで目に入ってくるアート作品がたくさんあります。
きっと目にしたことがある作品や、気づきにくいかもしれない作品も、さっそくご紹介します!

①Tap

まずご紹介するのは港南公園に鎮座する「Tap」という作品です。
彫刻家伊藤誠氏の作品で1995年に港南公園に設置されました。
不思議な形をしていますが、一体何に見えますか?
ヘッドホン? イヤーマフ? それとも今にも踊りそうな足?

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とても気になりますが、どこにも説明書きはありません。
見る人や角度によって、解釈が変わる不思議な作品です。

ちなみに周りはお散歩コースになっていて、ランニングや犬の散歩をしている人を見かけました。風に吹かれながら歩ける気持ちいいコースです。

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②「猫も杓子も」(2018)


お次は、ボンドストリートに飾られたこちらの作品。
かわいい猫ちゃんがこちらに向けているのはカメラです。
作成したのは、ダミアン・ブーランというフランスのグラフィックアーティスト。

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誰もかれもがスマホを片手に写真を撮る今、被写体である猫が逆に人間を撮影するという皮肉が込められています。
見下ろすような視線と、にこにこ笑顔、猫からしたらこんな風に人間が見えているのかもしれませんね。

③“The Shamisen” Shinagawa 2019


そのままボンドストリートを進むと、見えてくるのが“The Shamisen” Shinagawa 2019。カリフォルニア州出身のARYZ(アリス)という作家の作品です。木版画や浮世絵を調べ上げ、描かれた作品はビルの壁面いっぱい表現されました。見上げないと全貌が分からないほどの大きさで、町中にいきなり出現する唐突さが面白い作品です。

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作品名はありませんが、工事中の目隠しの柵にもグラフィティが描かれていました。
DIEGO(ディエゴ)という作家の作品で、人々の足や、水辺を表現しているそうです。

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④Work2012


ボンドストリートの裏手に回ると、現れるのがWork2012。ただのゴミ箱ではないですよ?

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横のカラーコーンと大きさを比べてみてください、3倍はあろうかという大きさです。
作家は陶器を使った作品で有名な三島喜美代。
身近な飲料や、新聞などがこれほど大きく拡大されると、普段は気がつかない細部が見えてきそうですね。

⑤目黒川水門


最後にご紹介するのは、鯨が描かれた大きな水門です。
他のアートと違う点は、一般の公募で描かれた絵だということ。

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品川浦・天王洲地区運河ルネッサンス協議会と港湾局によって地域住民から応募された作品の中から選ばれました。2007年当時、地域住民の提案を取り入れた水門の塗り替えは都内では初めての試みでした。

品川でなぜ鯨? と疑問に思いますよね。
実は、「江戸時代に鯨がここに迷い込み、将軍様まで見に来るような騒動があった。」という所以があるのです。

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水門近くの三信倉庫ビル壁面にも、作品があります。
東京出身の淺井裕介の作品で、タイトルはありません。

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生命力の象徴として、水をモチーフに描かれていますが、。
龍や葉を生やした植物に見えたりなど、様々なものを内包した作品です。

まとめ

歩いて回れるアート散歩
いかがだったでしょうか?
天王洲アイルを散歩しながらこんなにたくさんのアート作品に触れられるとは驚きでした。紹介した作品の一部は、TENNOZ ART FESTIVAL で描かれたものです。2020年の開催はまだ発表されていませんが、ですが、こういったお祭りがあることも品川の魅力を高めてくれますね。

以前記事でも取り上げましたが、天王洲には美味しいコーヒーがテイクアウトできるお店が多くあります。ぜひコーヒー片手にのんびりと身近なアートを楽しんでみてください。

今回ご紹介した作品の場所はこちらの地図をご確認ください!


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