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進撃の巨人1巻※ネタバレ含みます

昨日物語を読み返してるよーという記事を書いたのですがその延長のような続きのような全く別物のようなnoteです(笑)
いつも通り全て読んだ人が書いているのでネタバレだらけです。
ご容赦ください。

ここ数日でだいぶ読み進められたのですが改めて
「進撃の巨人おもしろいな!!!」
と再確認しています。

1巻と言えば物語の始まりですね。
この最初の掴みが進撃の巨人は完璧なんです!(私にとっては)

その日人類は思い出した
ヤツらに支配されていた恐怖を
鳥籠の中に囚われていた屈辱を

これはアニメ進撃の巨人の中でもかなり有名なセリフじゃないでしょうか?
1巻ではこのセリフを思い切り突き付けられるシーンが何度も出てきます。

表紙を捲るとまず超大型巨人を見上げるエレンや街の人々のシーンが描かれています。
次に戦っている調査兵団の描写が入り、一旦物語は壁が壊されていない状態まで遡ります。
舞台は巨人は存在するけれど大きくて頑丈な壁に守られた壁の中
巨人は街を囲う壁よりはるかに小さいとされており、そこで人々はごく普通の生活を送っています。
エレンは既に調査兵団に憧れており、街の人々を守るために存在しているはずの駐屯兵団の兵士達が昼間から酒を飲んでいる姿に憤ります。
このシーン、最初に読んだ時はエレンにすごく感情移入したのですが何度も読み返すうちに駐屯兵団の兵士・ハンネスさんがエレンに言った言葉
「兵士が活躍するってことはそれこそ最悪の時だ。俺達が役立たずのタダ飯食らいだってバカにされてる時の方がみんなは平和に暮らせるんだぞ」
この言葉の重みを今しみじみと感じています。
いや、仕事中の飲酒は何があっても絶対ダメですけどね(笑)
でもハンネスさんにそう言われて「油断している時が一番危ない」「一生壁の中から出られなくても生きていける。でもまるで家畜じゃないか」と反論したエレンやエレンから話を聞いて「この壁の中は未来永劫安全だと信じきってる人はどうかと思う」「100年壁が壊されなかったからと言って今日壊されない保障なんかどこにもないのに」と話したアルミンの気持ちも分かるんですよね。
実際そのあとに超大型巨人によって破壊された扉から無数の巨人が街へ入り込み大混乱が起きますし、鎧の巨人によって更に人類が暮らせる領域は後退させられてしまいます。
でもその時までは危険なことはしないで欲しいと願うエレンの母カルラエレンに命を助けられた経験から彼を守ることが生きる意味と言っても過言ではないミカサの想いもごく自然な感情として捉えていました。
分かってはいても何かが起きないと実感が湧かない+毎日危機意識ビンビンで生きていては疲れてしまいます。
忘れること・慣れることも人間の生きていく術なのだと思います。
こんな風に登場人物全員にどこか共感できるところがあるのでまるで私が優柔不断みたいでいつも困っちゃいます(笑)
でも「進撃の巨人」という物語なので壁に守られて生きました、じゃもちろん終わりません。
超大型巨人が破壊した壁の破片はエレンの実家を直撃し、崩れた家に挟まれた母カルラは巨人に喰われてしまいます。
母を助けられなかった自分の無力さや母を失った悲しさ、人間が逃げている中で弄ぶように攻撃を繰り返す巨人への強い憎悪を募らせたエレンは
「駆逐してやる!!この世から一匹残らず!!」
と誓います。

場面はその日の出来事を語る上官と耳を傾ける兵士達のシーンに移ります。
上記の物語(845年)から5年経っています(つまり850年)
※この845、850などの数字には何か伏線が隠されているのでは?と話題になり、考察サイトなどもたくさんできました。
私も「そうなのか!?」と調べまくりましたがアニメで「845年」と表記されたことにより、今は単なる年号だった説が濃厚みたいです。
私も「なるほど~」と納得できたので年号として捉えています。※

エレン・アルミン・ミカサも「104期訓練兵団」に所属しています。
詳しい訓練の内容や風景は4巻に登場します。
1巻では必要な知識や技術を習得し、既に所属兵団を決めるところが描かれています。
調査兵団・駐屯兵団・憲兵団の3つの道がありますが実際は成績上位10名に入らなければ新兵での憲兵団への所属はできません。
憲兵団は内地と呼ばれる巨人から一番遠いところに本部を構えており、最前線に行きたくないから上位10名を目指すという訓練兵もいるくらいです。
エレンは「巨人から遠ざかるために巨人殺しの技術を学ぶのはおかしい」と憲兵団を希望しているジャンに言いました。
まぁこの時のジャンはすごく嫌な奴として描かれていて(正義感の強いエレンとの対比かな?)二人の会話を聞いていた仲間達の中には口には出さなくてもエレンに共感する者も出てきました。
実際「調査兵団を志願する」と意思表示してくれる仲間が現れ、エレンが希望を抱いたその瞬間再び超大型巨人が現れます。
エレンは果敢に戦いを挑みますが、切りかかったところで忽然と姿を消してしまう超大型巨人
この辺のネタ明かしは後々出てきます。物語の大きなポイントです。
その後訓練兵団を卒業したエレン達も兵士の一員として対巨人の戦闘に参加することになります。
成績優秀だったミカサ(主席卒業)は精鋭班、エレンとアルミンは34班の所属となります。
ここでもミカサはエレンを守ることにこだわり、離れたがらずにエレンに叱られてしまいます。
エレンの説得もあり、自分の役割を全うすべく指定の場所へ向かうミカサ。
この時ミカサはエレンに「死なないで」と言います。
普通主人公はちょっとやそっとじゃ退場しないものと思っていたので普通に心配しているだけだと読み流していました。
が!この後の展開には度肝を抜かれました。
なんと主人公のエレンが巨人に食べられてしまうんです。
もちろんエレン無しで物語を進めていくとは考えていなかったですが「え?この先どうするの…?」という感じでした(笑)
1巻がここで終わるのもまた「次を読みたい!」って気持ちに拍車を掛けます。

ものすごーく長くなってしまった…。
ここまでお付き合いくださった方ありがとうございました。
こんな風にこれから振り返り記事を書いていきたいと思いますので気が向いた際にはまた覗いてやってください。


以下自分メモ的なもの。

各兵団について


調査兵団:「壁」の中で暮らす人類国家において唯一、壁外に遠征する兵団。紋章は自由の翼(重なった2枚の翼)。
駐屯兵団:「壁」の補強及び警護を務める兵団。紋章は薔薇の花。
憲兵団:城壁内での警察業務と、王の近衛兵を担う組織。紋章は盾にユニコーン。

訓練兵団:兵士志願者が訓練を受ける組織。紋章の柄は交差した2本の剣。

ウォール・ローゼ南方面駐屯の訓練兵団104期上位10名

1位 ミカサ・アッカーマン
2位 ライナー・ブラウン
3位 ベルトルト・フーバー
4位 アニ・レオンハート
5位 エレン・イェーガー
6位 ジャン・キルシュタイン
7位 マルコ・ボット
8位 コニー・スプリンガー
9位 サシャ・ブラウス
10位 クリスタ・レンズ

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