ピックルジャーニー2024 Day7 2024/05/04(1shantiroad再訪・スムカーへ・インドのバーベキュー)ただの備忘録、最後にレシピ公開
ピックルジャーニーとは:南インドの漬物(ピックル)を広島・尾道で製造する個人事業を営むアートオブピックル(Art Of Pickle)がインドを旅してピックルについての気づきを得るための旅(ジャーニー)です。今回のテーマはポークピックルで、主にマイスール(Mysuru)とマディケリ(Madikeri)の訪問しています。故郷のベンガルールにも寄りました。
1shantiroad再訪
10時にアパートを出て、以前住んでいたところから近いシヴァジナガル経由して、No.1 Shanthi Road というギャラリー兼アーティストインレジデンスに向かう。2021年にNo.1 Shanthi Roadでアーティストたちのレシピ集めた本を作りたいという話があったときに投資したのがきっかけで知っている場所。当時一度訪問して主のスレッシュと話した。10年住んでいるサンディープもその時案内してくれたので話したのを覚えている。
この本は現在はインドで買って2700ルピー(5400円)アメリカで買うと10000円以上する書籍になっている。
日本では、私が友人の本屋(@monohaiiyou0401)に委託しているだけで他では売っていない本になっている。ほしい人は問い合わせてください。
で、本つながりということで尾道でGUYDES(ガイズ)というすばらしい本作りしている友人の作品を届けに久々寄ってみることにしました。なにか架け橋なれたらいいな、と願いながら。
シヴァジナガルは多くモスクが立ち並び肉に香りと商売人たちの熱気溢れるベンガルール文化のクロスポイントの一つだ。
今年のインドはこの100年で一番の暑さを記録していると人々が口にする。ベンガルールですが例外でなく厚い。昼の最高気温が37度、夜の最低気温が24度だった。
バンガロールは完全にカオスの中にいるような街だ。その中で静けさを見つける限られた場所。その名の通り、1Shanthi Roadはシャンティナガルにあるアーティストのレジデンスで、世界中から来たアーティストが集まり、バンガロールに存在する意外なほど目立たない創造的なシーンに深く没入するための避難所となっている。
アートをみると社会(Social)と人々(People)の関連がよく分かる。今では私は自信をもってインド人も日本人もほとんど一緒だと言えるようになった。僕も君もなろうと思えばインド人になれるし日本人になれる。いや、何言っているかわからないかもしれないが、国籍やパスポート、言語や食文化などの表面的な違いを超えて、私たちは本質的には同じである。文化や社会の枠組みが私たちのアイデンティティを形作っているが、根本的には人類は共通の思考パターンを共有している。だからこそ、私たちは互いに理解し、別の文化の一員になることも、自らを変えることも可能なのだ。アートはその架け橋となり、異なる社会の中での共通点や相違を浮き彫りにする。
いくつか直訳で以下のような言葉が書かれていた。点滴のバックに逆流入した人間感情のようなものか。
・言葉...血滴のように固まる!
・すすり泣く!雨がすすり泣く!落ち込んだ心がすすり泣きながらすすり泣くように、雨が降る。悲しみと絶望の雹が降る 悲しみが豪雨のように降り注ぐ。
・鋭い言葉、刺すような沈黙、槍の先が肉を引き裂き、痛みが赤く注ぐ。一滴一滴、それは言葉のようにページに落ちます。
キャプション:「神の九十億の名前」は、インターネット上でポルノファイルを検索しダウンロードするプログラムまたはボットです。このプログラムは、ポルノクリップの中で「神」という言葉が発されるオルガズムの瞬間を見つけ出すように「訓練」されています。人工知能と機械学習の手法を用いて、ダウンロード可能な.mp3ファイルを生成します。このプログラムは現在8年間運用されており、以下のウェブサイトからアクセスできます:URL非表記
キャプション:
学生/弟子だった頃、私は未来のかすかなイメージを「描き始め」ました。教師になった時に、決してなりたくない、またはそうなりたくない教師のリストを「落書き」しました。これが目印のないものを描くことです。
カンナダ語の詩人D.R Bendreについて、以下ひとつの詩を紹介する。詩中のアムリタは『不死の霊薬』ガンダルヴァスは『音楽と歌の神々』指す。
D.R. Bendre's poem "Dawan"
東の家は真珠の水で輝いていた
全体が滑らかに金箔で覆われている
開かれた扉を通じて光が溢れ出し
全地を濡らした
液体のダイヤモンドが噴水を通って急いだ
自らの意志で急いだ
甘い香りの芽が開いた
自らの意志で開いた
葉の上、花の内部に現れた
アムリタの滴、アムリタの滴
誰がこれらを空の上からここへ運んだのか
誰がここに置いたのか、今?
彼らは花びらの筆を
涼しい風の手に置いた
香り高い花粉で塗りつけ
空に蜂が放たれた
木々と茂みの喉から
鳥たちの歌が上がった
そして野生の大地は一瞬で変わり
ガンダルヴァスの地に変わった
目は見た、舌は味わった
この身体は触れることを体験した
耳は聞いた、鼻は嗅いだ
私の心、神の寺は恍惚の中で自分を忘れた
測り知れない空間は心の掴み所を超えて
見えない色は目に隠されて
愛の中にのみ平和のラサが体現される
これ、私の兄弟、単なる夜明けではない
バンガロールの消えゆく農業文化と急速な都市化を対比させた壁画
Charvee Thakurの「Four walls, One room, A bed」という作品は、「家とは単なる場所ではなく、触れられないが実在する概念である」というテーマを探求しています。テキストとイラストレーションを組み合わせたこのインスタレーションは、家という概念を目的地ではなく旅として捉えます。作者の個人的な経験から引き出されたこの作品は、人生の異なる段階での「家」の定義の複雑さに深く切り込んでいます。子供時代の根付いた感覚から成人への探求に至るまで、物語の各層はカーボン紙の層のように展開され、家が私のアイデンティティや経験を形作る上での重要性についてのより深い洞察を明らかにしていきます。
幸運(shubh)、ぼやけ(dhund)、共有(sanjha)、囚人(kaidi)、鍵/裁判官(kadi)、鏡/反映(darpan)
待ち時間に見ようと思ったが時間がなくて閉じた。
このランチは1shantiroad に通っているコックが作ったものだ。インド集合住宅だとコック雇っていること普通にある。チキンカレー、豆と人参のココナッツ炒め、ラッサム、ロティ、アッパラム
『いつまでインドにいる?』
『それが明日までなんだよねーこのあと予定あって。』
『次きたときにみんなの料理作ってよ。』
『うん、必ず。』
そんな約束をして1shantiroadをあとにする。
ギャラリー スムカーへ
なにかわからないが惹きつけられる人物というのがある。サンディープもその一人だ。彼はケララ出身で性的マイノリティ(クィア)でカースト制度でいうところの最下層のシュードラ属する。このような社会的アイデンティティでインドにおいて接遇する問題は完全には想像できないが、多くの苦悩に接してきたライフだった違いない。そのサンディープが近くのギャラリーで写真展をしているというので写真家のヴィスワンと共に伺うことにした。
T.K.Sundeep のInstagram
Viswan.zorbaのInstagram
個人的体験の中ではアートの媒体として写真ってツマラナイと思うことが多かった。これってなんでだろ?人間の目で見たものを残すからかもしれない。意味のわかるもの、技術的に、思想的にぼやかしたもの、それはどっちでもいいけれど、目で見れるものだから所詮は実態だから。人間が裏にいるそしてそこに共感を求められる感じがあると私は困る。(たぶん苦手だから)趣味の世界?そんな理由か写真で頭を揺さぶられるほど感動したことない。
インドのアーティストの写真は生きにくい社会がはっきりと照らされているので表現としての真っ当さがあると思った。MAPの常設の女性の苦悩をテーマにした写真展もかなり見るべき価値がある思う。それは社会に向けた表現だから。
サンディープの写真は自分を撮っている。
しかし、この場合、サンディープぐらいに内なる苦悩がある表現者だと彼自身を撮ることが十分に面白い作品になると思った。彼自身が作品でアートだから、自分でそれを撮るの理に叶う。
インドでバーベキュー (クールグ式)
前日日記にも書いたが2日間、ベンガルールの中に』食べものの森』を作っているスウェタのワークショップ2日目だ。
1. パンディチュダルス(コダヴァ式の串焼き豚肉)
2. バラクーダ(魚)の塩包み焼き
3. クールグスタイルビーフジャーキー
4. エビの竹筒蒸し
5. グリーンマサラ塗ったループチャンド(魚)の無花果葉包み焼き
雑談でアルゼンチンでは日除け柑橘オレンジ木が道端植えてあって実を食べてもいいことになっているとのこと。インドにはもの乞いの人もたくさんいるし、このアイデアを取り入れたらいいのよ、とスウェタと会話。
スウェタは6ヶ月前までは平日インディラナガル(バンガロールの代官山)に住んでいて、土日にこの家に通っていたが完全に居移したのだとか。交通渋滞で家に帰るの1時間以上かかるのと大変で、引越して余計なストレスからフリーなって良かったと。
世界一大きな犬種だからなのだけど最初9ヶ月の子犬だとは信じられなかった。接しているうちにだんだん子どもだなってわかる。このかわいい顔見て。
セイジの後ろにいる犬の名前がウォールナッツ
葉っぱエレファント(象)のように大きいのでそう呼ばれている。
葉っぱを持ってうれしそうなのはアッサム州かやってきたバワン。母を2年前になくし悲しみにくれてベンガルール来てスウェタのところ働くことになった。
アルミ缶狙うが当たらず。難しい。
ビール飲みながらタバコ吸ってスウェタとオシャベリしながら待つこと60分
いぬぬは地面に穴を掘ってその中入って涼しく過ごすということをしていた。これを『インドの犬セラピー』と称してやってみるとおもしろいのではないか思いついた。
スウェタ名言語録:
ギャンブルとアルコールはクールグの血よ
今回の私的ベスト料理
かなりがんばって手でちぎる
これも森のハーブが効いてうまい
11才のティアラはこればっかり食べてた。インド豚肉は歯ごたえがあって、たくさん噛むのでこうやってドライになると旨い。
パンディチュダルス(コダヴァ式の串焼き豚肉)のレシピ
材料:
豚肉 500グラム(大きな塊)
塩 1テーブルスプーン
チリパウダー 1テーブルスプーン
ターメリックパウダー 1テーブルスプーン
調理方法:
1. 豚肉を塩、チリパウダー、ターメリックパウダーでマリネし、よく混ぜ合わせます。
2. 豚肉を串に刺し、薪火の上で20分間焼きます。時々回転させながら外側が焦げるまで焼きます。
3. 焼けた豚肉を小さな塊に切り分けます。
4. ミキサーで緑の唐辛子4本、適量の塩、ニンニク6片、新鮮なマンゴーの葉2枚、ブラーミの葉5枚、カシューナッツ1テーブルスプーンをペースト状にします。(つけダレ)
5. よく混ぜ合わせ、ライムを絞って提供します。
魚の塩包み体焼き
材料:
- 大きな魚1匹(マヒマヒまたはバラクーダ)
- 塩 3カップ(卵白1個と水を加えて砂のような見た目にする)
- フェンネルの葉とライムの葉で魚を詰める
調理方法:
1. 魚の皮にオイルを塗り、塩の混合物で全体を完全に覆います。
2. 魚の頭の後ろ、最も厚い部分にプローブサーモメーターを挿入します。
3. 火で調理し、塩の色が変わるまで、または130度の温度が示されるまで約30分焼きます。
4. 塩の殻を割り、皮を取り除いてから提供します。
イチジクの葉で包んだ魚の蒸し焼き
材料:
- 魚1匹(レッドスナッパーやマヒマヒなど)
- マサラ用材料:ミントの葉 1カップ、コリアンダーの葉 1カップ、酢 3テーブルスプーン、塩 1テーブルスプーン、緑の唐辛子 3本、生姜ニンニクペースト 1テーブルスプーン、コリアンダーパウダー 1テーブルスプーン、コーンフラワー 1テーブルスプーン
調理方法:
1. 魚の両側に3箇所切り込みを入れます(マサラが浸透しやすくするため)。
2. マサラで魚をマリネし、イチジクの葉でしっかりと包みます。
3. 火の上で葉が両側から焦げるまで、おおよそ魚1匹につき20分間焼きます。
4. 包みを解いて、そのまま提供します。
エビの竹筒蒸し
材料:
- エビ(全体、腸を取り除く)1kg
- 塩バター 5塊
- にんにく 15片(つぶす)
- レモンの皮 1テーブルスプーン
- ローズマリー 3テーブルスプーン
調理方法:
1. エビを竹筒に詰めます。
2. 無花果の葉で蓋をして、竹が焦げるまで、かつエビが調理されるまで20分間火にかけます。
3. 盛り付け、出たジュースをかけて提供します。
カントリースタイルのビーフジャーキー
材料:
- 牛肉塊 300グラム
調理方法:
1. 牛肉を塩と胡椒各1テーブルスプーンでマリネします。2. 肉を肉屋のフックに掛けて、低温で1時間燻製し、ほぼ乾燥するまで火にかけます。
3. 1時間後、両面を強火で焼きます。
4. 冷めたら、髪の毛のように細かく裂きます。
5. 味を調えるために、塩、1/2ティースプーンの胡椒パウダー、1/4ティースプーンのターメリックパウダー、3滴のカチャンプリ、そしてライムの絞り汁を加えます。
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