その17

 外から入ってくる鳥のさえずりと陽の光。部屋は少し寒く、カーペットから温もりと眠気を頂く昼下がり。
 春の行事に向けて、少しでもスーツを見栄え良く着れればと思い、糖分の入っている飲み物を断っていた。その行事も無事終わって振り返ると、糖分は入っていないけど牛乳は毎回入れていたな…脂質はたくさん摂っていたんだな…と、自分のピンとこない努力に哀しさを覚える。
 その日はもう1週間も前に終わったのだけど、自分がバッと振り返り他の人を驚かせてしまったことを、未だに思い出して恥ずかしさに襲われることを繰り返していて哀しさを覚える。幾つになったら、こういう羞恥心のぶり返しがなくなるんだろう。
 去年の夏から転居して生活が変わったことにより、自分の中に眠っていた承認欲求と向き合う機会が増えた。自分の言動や行動が、自分を認めてほしい、自分の話をしたい、というような雰囲気に包まれている気がする。1人になってから周りの人の反応を思い返して、そう考えるようになった。暇なんだと思う。
 何もない、過ごしやすくなった季節の休日に、思いついたことをつらつらと。

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