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#22 森林を破壊している5つの要因とは?

おはようございます。最近になってLUUPがめちゃくちゃ便利ということに気づいたすなっちゃんです。

さて、今回お話しするテーマは「森林を破壊している5つの要因」です。

環境問題の代表例ともいえる森林問題ですが、実際に今どれだけの量が年間に破壊されているのか、またその原因は一体なんなのか詳しく知らない方も多いと思います。今回はそのことについて触れていきたいと思います。

それではいきましょう。


今回の記事のソースはOurWorldDataからの引用です。

世界は氷河時代の頃に比べると、約1/3の森林を失っています。そして今では約150億本の木が毎年伐採されているのです。

森林は生物多様性を維持するための源であり、気候変動を落ち着かせるための緩衝材的な役割も担っています。事実、毎年何十トンもの排出された二酸化炭素を吸収してくれています。

しかし、森林破壊のペースは加速しています。

この下の表は、森林消失に影響している5つの要因を表しています。

詳しく説明していきます。

森林破壊 vs 森林劣化


森林消失とは、永続的な森林破壊(Permanent deforestation)と森林劣化(Forest degradation)の2つを合わせた意味になります。

森林破壊と森林劣化には違いがあります。

森林破壊:木を完全に伐採したり、森をなくして建物などを建てること。つまり木がその土地から二度と生えてこない状態。

森林劣化:木は減らすがその土地の利用目的は変わらない状態。つまり木がその土地から再度生えてくることが期待される状態。

森林劣化は年間の森林消失の約70%である1500万ヘクタールを占めています。ほかの約30%は森林破壊が原因となっています。


上の表は、左が森林消失を起こしている5つの原因で、真ん中はその原因が森林破壊か森林劣化どちらに分類されるかを表しています。そして右が2001-2015の間での森林消失の平均値(1.0=100万ヘクタール)になります。

まず一番上にあるCommodity-driven deforestationとは、森林を農業や採掘のために完全に伐採することであり、これが森林消失の一番の原因となっています。主に農業が原因で、牧場や農園が森林消失につながっているようです。

森林劣化の一番の原因となっているForestry Productsとは林産物のことです。木材、紙、パルプ、ゴムなどの収穫が森林劣化に対して一番影響を与えてしまっていることがこの表を見るとわかります。

Shifting agricultureとは移動耕作のことで、Wildfiresとは山火事です。この二つはそれぞれ500万ヘクタール(年間の森林消失の約1/4)も占めています。しかしどちらも森林劣化に含まれるので、その土地を放っておけば木が勝手にまた生えてきます。

Urbanizationとは都市化を意味します。森林をなくし建物を建てたり、インフラを整備したりすることです。今のところ都市化が一番森林消失に影響を与えておらず、全体の1%にも満たしておりません。

森林はどれぐらい二酸化炭素を吸収しているのか

2001ー2019では世界中の森林は、森林自体が排出している二酸化炭素の約2倍ほどを吸収していると国際的な科学雑誌であるNatureで発表されています。

森林は、年間で約76億トンの二酸化炭素を炭素隔離(二酸化炭素の大気中への排出を抑制する手段)しています。これは世界中の二酸化炭素排出量の約15%に相当します。気候変動のリスクがどんどん高まっている今、森林を守り森林破壊と森林劣化を起こさないようにする対策が必須です。



まとめ

今回は世界で問題になっている森林破壊と森林劣化についてお話ししました。

森林問題は非常に複雑です。一つの解決策で完全に止めることができるかと言われればそうではないと思います。しかしさまざまな方面からアプローチすることができれば、これから数十年後の未来は大きく変わっているのではないかと思います。

もし機会があれば森林問題について調べてみてください。


ありがとうございました。

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