見出し画像

#27 食品価格が急激に上昇した理由

おはようございます。最近のおすすめのテレビ番組が「ウォーキングのひむ太郎」であるすなっちゃんです。めちゃくちゃいいのでぜひ見てください。

さて、今回お話しするテーマは「食品価格が急上昇した背景」です。

ちょっと今回は短めになるかと思います。来月開くディスコードの準備で時間が足りず申し訳ございません。

今週中にはすなっちゃんディスコードについて詳しく説明した記事を投稿しますのでもうしばらくお待ちください!

それではいきましょう。


食品価格の上昇


2022年3月、世界の商品価格指数(FPI)は過去最高高値を更新しました。そして2022年12月にかけて下落しています。この一時の上昇は何が原因だったのでしょうか?

食品価格の上昇には様々な原因がありますが、大きな二つの原因はサプライチェーンの崩壊と気候変動です。

サプライチェーンの崩壊


そもそもサプライチェーンの崩壊はなぜ起こったのか、それは主にコロナウイルスの蔓延とロシアのウクライナ侵攻が原因となります。この二つが貿易を狂わし、食品生産環境を大きく変え、そして商品の消費にも影響しました。

コロナウイルスの蔓延はグローバルフードシステムに様々な方向から悪影響を与えました。例えば消費者の食品消費の変化や労働人口の制限、そして上でも挙げた貿易環境の乱れなどです。

そして2022年2月24日、ロシアはウクライナに侵攻し様々な商品の輸出を制限しました。
侵攻前、ウクライナは穀物の輸出量では世界4位に位置していました。これはロシアの輸出量と合わせると、世界の小麦の約28%、そして世界のとうもろこしの約15%ほどになります。

さらに加えて、肥料産業にもコロナ蔓延とウクライナ侵攻によって大きな悪影響を及ぼしています。

気候変動

世界の気温が上昇し気候変動が読みづらくなっている中、世界中で異常気象が頻繁に観測されるようになっており作物に壊滅的な被害を与えていることをご存じでしょうか?

例えばインドの稲作は、降雨不足により2022年中に約8%下落しています。そしてEUでは干ばつが影響し、穀物収量が5年平均を約16%下回りました。


NASAによると、もし温室効果ガスの排出量がこのままのペースで上昇すると、とうもろこしの収量は2030年までに24%下落し、小麦が約17%上昇する見込みだそうです。

つまり気候変動が作物の生産に大きな影響を与え、結果的に食品価格の上昇につながったというわけです。

肥料の役割

食品価格の上昇は食料安全保障にも影響します。価格が上昇すると人々は十分な食品量を手に入れられなくなる可能性があり、それが飢餓や栄養失調につながります。そして最終的には社会や政治が不安定になってしまいます。

しかし食品価格の上昇を抑制する手段はいくつかあります。例えば肥料の生産量を増やし世界中に分配する方法です。さらに肥料を使えば干ばつなどによって作物にかかるストレスを和らげることができ、作物収量の上昇につながります。



まとめ

今回は2022年に起こった急激な食品価格の上昇についてお話していきました。

やはり短めの内容になりましたが少しでもご満足いただけていたら嬉しいです。

ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?