#18 ダウの逆襲
おはようございます。先日生まれて初めて自動ドアに挟まれて自分の存在感のなさに哀傷を味わったすなっちゃんです。
さて、今回のテーマは「ダウの逆襲」です。市場を支配している企業達に少しヒビが入っていることをご存じでしょうか?今回はそのことについて話していきたいと思います。
それではいきましょう。
現在、S&P500の時価総額ランキングTOP10企業はテック企業がほとんど支配しています。そしてこの支配はまだまだ続くでしょう。
しかし、この大企業の頑丈な防御壁に少しずつヒビが入ってきています。
下の表をご覧ください。これはS&P500の時価総額ランキングTOP10で右から2020、2021、2022のランキングとなっています。
この表を見るとわかる通り、2022年にはフェイスブックとエヌヴィディアがTOP10から陥落しています。
フェイスブックの時価総額は直近のピークから約8000億ドルほど下落しています。そしてなにが驚きかというと、フェイスブック以上に時価総額が下がっているテック企業が存在するのです。
もし私が、これらの超大型株の合計時価総額が約5兆ドルほど下落したと言った場合、皆様だったらどう思いますか?市場にどれだけの悪影響を及ぼしたと思いますか?
5兆ドルの下落は直近のピークから約38%の下落ということになります。つまり、市場の規模は半分程度になっていてもおかしくはありません。
しかし、この超大型株の下落をカバーするように、ヘルスケアとエネルギー関連株が急激に時価総額を上昇させているのです。去年は代表的な超大型株(ネットフリックス、ペイパル、エヌヴィディア、テスラ、メタ、グーグル、アマゾン)は約3.7兆ドル失いました。しかしそれと同時に、49の企業それぞれが100億ドル以上の時価総額を上昇させています。これは合計で約1.5兆ドルです。
これらは、ダウに含まれる今までそこまで投資家に注目されていなかった銘柄です。実際下のグラフを見ればわかるように2022年ではダウはナスダック100に比べて21%ほど上昇しており、さらに10月は2002年以来のベストパフォーマンスを残そうとしています。
そうです、ダウの復讐です。(タイトル回収)
正直これほど差が生まれるとは思っていませんでした。アマゾンが40%下落し、フェイスブックに至っては70%下落しながら、シェブロンとエクソンはしっかり順調に上昇しています。下のチャートをみればわかりやすいでしょう。
もちろん世界情勢やサプライチェーンが主な原因にはなるのでこれから一体どうなっていくのかは不透明ではありますが、それにしてもこれほどまでに差が出るとはだれが一体予想できたのでしょうか。そしてこれは情勢やサプライチェーンが不安定だから、の一言で片づけていいのでしょうか。おそらく徐々に超大型株の支配にヒビが入っている可能性があると考えてもおかしくはありません。
まとめ
今回はダウの復讐について話していきました。
上でも言いましたが超大型株の支配はいまだに強く、これからもまだまだ続いていくとは思います。しかし、いつか綻びが出てそこを割って入る企業が現れても不思議ではありません。
ありがとうございました。
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