たまには城ヶ島もいいけれど、やっぱりきっとこのままでは・・・ 19.12.21 12:30
折角三浦のサキッチョまで来たので、折角だから城ヶ島に渡ってみた。
三崎の漁港からは目と鼻の先なのに、橋を渡ろうとすると海岸から橋の高さ分遠回りして徐々に高度を稼がされる。
城ヶ島へと渡る橋は城ヶ島大橋と呼ばれ、完成は昭和35年。三崎の漁業が最盛期の頃で、取れた魚を加工するための工場を作るには猫の額のような平野部の三崎港では足らずに城ヶ島に目がつけられた。そしてその城ヶ島へと橋がかけられた。
完成当初、東洋一の橋と呼ばれていたそうだが、なんともその呼び方が昭和だ。まだまだ世界一を狙うほど日本は成長していなかった。ベイブリッジやレインボーブリッジ、瀬戸大橋とか見たらびっくらこくだろうな。
今だに城ヶ島に渡るにはお金を取る・・・もっとも、普通車往復150円程度の値段なのだが、取られると言うだけで少し腹立たしい。橋の維持管理費を観光者に払わそうっていう魂胆が納得行かない。
もっとも、それも後しばらく。城ヶ島京急ホテルの建て替えに合わせて無料化されるらしいが、それは2022年のこと。おいリンピックには間に合わなかったのか。まぁ、大した金額ではないので、だから利用回数が増えるかと言われると・・・・。
そんな城ヶ島に上陸。県立公園に行くか、城ヶ島灯台に行くか。あまりに久しぶりで迷う。
迷った結果城ヶ島灯台側の駐車場に車を止める。
ぐるっと回るもよし、灯台だけ観て帰るもよし。こちらのほうが自由が聞く気がしたので。ただ、満腹でもう何も食べられないけど。
城ヶ島の商店街はシャッター商店街だ。
バス通りに並んだ店の殆どがシャッター展覧会とかしている。
バスしか公共の交通機関はなく、何って特色の少ない島。水産加工の従事者くらいか?雇用主と労働者が狭い土地に住むのってなんだか嫌だなぁ。どれとも雇用主は本土に住んでいるのだろうか?どちらにしても住んでいる人は少なく、観光以外商店での商売は成り立ちづらいだろう。
土産物屋はなんとか営業中。
その姿も決して華々しくはなく、昔を知るものとしてはちょっと寂しげな感じがする。
観光の華である灯台も変に整備されていて、海外でよく見るエロ公園みたいになっている。海外ではちょっとおかしな雰囲気の公園は同性愛者が屯するのをよく観たが、ここでは同性愛者すら寄り付かない。
なーんか、やることなすこと裏目裏目。もう、城ヶ島の時代ではないのだろうな。
岩場に出てみる。
人は少ない。風は強い。ここでも常にアゲインスト。
ぐるっと一周のつもりだったが、あまりの寒さにギブアップ。
天気は良かったが富士山は見えなかった。まぁ、そんなもんだよな。
季節がいいときなら岩場も面白いのかな?
何ってすることのないやつの冬の岩場は厳しいの一言。
城ヶ島といえば北原白秋ということになるのかも知れないが、どうしてもふぞろいの林檎たちを思い出してしまう。
最初のシリーズが放送されたのが高校生だったか、中学生も最後の方だったか?世の中はバブルの真っ只中で、人間的に不揃いな自分は三流大学に行って二流会社に就職して小さいながらも幸せな人生を送るものだと思っていた(笑)そんな思いを起こさせるふぞろいの林檎たちの最終ロケ地がワンゲルオリーブでの城ヶ島だった。
当時の石原真理子は美人だったのに・・・とか、手塚理美って真田広之と離婚した後どうしているんだろうとか、結局一番成功しているのは柳沢慎吾だろうかとか、今更ながら思ったりして。
結局、城ヶ島以上にうだつの上がらないこちらの現状を思えば、三崎や城ヶ島のことをどうこう言える立場ではないことは重々承知なのだけれどもネ。
城ヶ島もきっと夏はそれなりに人は来るのだろうが、冬のこの寂しさは頂けない。何か冬に人を呼ぶ方法を思いつかないと、このままで観光の島として続いていけるかどうかはかなり不安だ。
立地が悪いんだよなあぁ。江ノ島みたいに湘南のど真ん中にでもあれば別なのだろうが。交通の便の悪さを逆手に取ると肩の骨が外れそうな年寄の街。城ヶ島の京急ホテルを建て替えるらしいが、果たして観光の起爆剤になるとはやはり思えないんだよなぁ。
もう一度、ドラマや映画で当てれば少しは人が来るだろうか?もうそういう時代ではないのだろうか。
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