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神奈川散歩

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神奈川県内をウロウロしたときのお話です
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2019年7月の記事一覧

山寺の静寂 大雄山最乗寺参拝 19.06.16 14:31

神奈川県の西部に来たのなら、ここによらないとバチが当たる・・・かも。 大雄山最乗寺は曹洞宗の修行道場にして関東三十六不動尊霊場の二番目。 小田原からは大雄山線という当寺院参拝のための伊豆箱根鉄道の路線が伸びていて神奈川の寺院としては押しも押されぬ存在感。 修行のための山寺なので、いたるところ石段石段。 観光用に楽に参拝するための施設じゃないので文句も言えませんが、人里離れた隔世感といい、仏教というものの得体の知れない何かを感じずにいられません。 神奈川県茅ヶ崎市で生まれ

開成町 古民家 あしがり瀬戸屋敷 風鈴まつり 19.06.16

開成町のあじさいまつりの会場近く。実際は祭りとコラボしていると言っても良いのかな? 江戸時代、この地域の名主をしていた瀬戸家の屋敷が残っていて地域の文化交流施設として役立っている。築300年の古民家はどこか懐かしいそんな思いにさせられます。 関東平野の西の端。足柄上郡は今も昔も変わらぬ見渡す限りの水田地帯。この地を治めていた名主の家。それだけでもう御立派。 そして、そんな屋敷跡であじさいまつりと並行して行われている風鈴祭り。日本中から取り寄せた風鈴が名主の家の軒を飾っていま

開成あじさいまつり 畦や水路に咲く紫陽花 19.06.16 08:47

梅雨の時期、神奈川西部の開成町のあじさいの里であじさいまつりが開催されます。 神奈川西部という過疎的地域の開成町の主な産業はやっぱり農業。 丹沢から湧き出た水は田畑を潤し恵みを与える。 そんな水田や畦や水路を紫陽花が飾る開成あじさいまつり。 他を圧する独特な紫陽花は毎年恒例、楽しみの一つです。 横浜からは東名高速を使って約1時間。下道でも空いていれば2時間弱。 小さいとはいえ神奈川県。端と端的な位置関係。行き来するのはそれなりの苦労が必要です。 横浜から厚木を超えると景色

鎌倉あじさい散歩 たどりついたのは縁切り寺 東慶寺 19.06.13 15:19

明月院を出て、横須賀線沿いに県道横浜鎌倉線を歩いて、たどり着いたのは縁切り寺。 東慶寺は臨済宗円覚寺派の寺院。江戸時代縁切り寺だったことは大御所フォークシンガーの歌でも有名。 ある時期まで尼寺であった東慶寺は花の寺としても有名。北鎌倉の谷戸に深く深くと境内が広がるので、四季を通じて花を楽しむことができます。 当然今は紫陽花なのだけれども、この時期本堂裏ではイワガラミの特別拝観中。 一歩の鶴から岩を這うその姿は生命力の宝庫。 本堂裏のジメジメとしたところがお好きなのか?他所

鎌倉あじさい散歩 北鎌倉の紫陽花本舗 明月院 19.06.13 13:51

鎌倉で紫陽花といえば明月院。 押しも押されぬ北鎌倉の梅雨の季節の観光の横綱。 臨済宗建長寺派の明月院はあじさい寺として有名。 境内には北条時宗の父、執権北条時頼の墓もあるのだが知る人は少ない。 明月院も毎年訪れない訳にはいかない鎌倉紫陽花観光のメインイベンター。例年は朝一で訪れているものを今年は長谷から回って北鎌倉を午後にしてみた。 開門前から行列ができるのをちょっと疑問に思い、開門と同時だから境内は大混雑なのであって、タイミングをずらすと、もしかするとそうでもないのでは

鎌倉あじさい散歩 長谷寺参拝 19.06.13 10:04

鎌倉の紫陽花といえば、明月院と長谷寺がツートップ。 極楽寺から長谷野駅まで紫陽花銀座を散歩がてら長谷寺に参拝です。 長谷寺は花の寺と呼ばれるくらいなので、梅雨に限らずどの季節に訪れても素敵なお寺なのですが、裏山をあじさいの小径として開放しちゃっているくらいですから、紫陽花への力の入れようはハンパありません。 長谷寺でこんなに紫陽花がもてはやされるようになったのはいつからだろう?ガキの頃なんて長谷寺にあじさいを見に行こうなんて話はなかったよなぁ。 長谷は大仏を見に行くところ

鎌倉あじさい散歩 紫陽花銀座 極楽寺ー長谷 19.06.13 08:34

時代は平成から令和に移った。 季節は春から梅雨になった。が、その割にしとしとと降る雨の日は少ない。(このころは) 最近ちょっと雨の日が増えたなぁと思ったら、やっぱり紫陽花が見たくなる。そういう季節だ。 紫陽花とあじさい。漢字と平仮名。どちらでもいいのだが、あじさいの優しさに会うために、休暇をとって鎌倉を訪れることにした。といっても、横浜からすればとなり街ということになるだけなのだが。 横浜は広い。東海道線だと乗り換えないといけないし、横須賀線だと余分に止まる。となり町と言っ

横浜西洋館 花と器とグラスと私のハーモニー 19.06.09

横浜西洋館で行われていた花と器のハーモニーに出かけてきました。 花と器のハーモニーなんだけれども、花とグラスの雰囲気が良かったなぁ。 ということで、花と器とグラスと私・・・的な。 洋館の窓の光でグラスが光るんです。当たり前だけれども。 洋館の影でグラスが沈むんです。当たり前だけれども。 花とともに・・・そういう趣旨だから。 グラスはまさにギヤマンの輝き。 幕末や明治維新にこんなの見せられたら・・・そりゃ驚きますわな。 毎年のことなんだけれども花と器のハーモニー、今年

横浜西洋館 花と器のハーモニー 19.06.09

横浜西洋館で行われていた花と器のハーモニーに出かけてきました。 今日のささやきと 昨日の争う声が 花と器のハーモニー 夢もあこがれも どこか違ってるけど 花と器のハーモニー 花と器(逸話じゃない)のハーモニーは横浜山手西洋館で毎年この時期開催される恒例のイベント。 アーティストさんたちがそれぞれの感性でそれぞれの西洋館を花と器でそれぞれに飾り立てる。 これでもかという飾り付けもあれば、ジンと来るような飾り付けなどなど、いつもの西洋館がそうなるのかといつも感心させられる楽し

祝横浜開港記念日 港の顔、大さん橋の風景 19.06.02

開港記念日はやっぱり大さん橋で過ごしたい。 港ヨコハマの顔だから。 近頃は、山下埠頭や大黒ふ頭、もうすぐ新港埠頭にも客船用の桟橋ができて、すごいときには横浜港に巨大客船が何艘も停泊するようになった。 ベイブリッジの高さ制限で本当の巨大客船は大黒ふ頭停まりで港まで入ってこれないけれども、やっぱり港ヨコハマは大さん橋があってこそ。 何かにつけて訪れる大さん橋は横浜市民の憩いの場。 特に今日は年に一度の開港記念日。大さん橋もイベントの会場になっていて、桟橋に横付けされた護衛艦の

祝横浜開港記念日 開港記念に開港資料館 19.06.02

日本大通りの港側の外れに開港資料館があります。 その裏・・・海からすれば広場が表か・・・にある開港記念広場とセットである施設は、幕末日本の歴史的出来事、日米和親条約調印の地。 ここから、日本の鎖国が解かれ、ヨコハマの港が開港された。そして今日はその160回目の年。今ひとつ盛り上がってはいないけれども・・・。 この頃から外圧に弱い国民性が育まれてきたとも言えないこともない。 大砲を持った外国船に大砲を打ち込まれて、薩摩が長州が破れて。 それを見ていればそりゃビビりますよ。地方

祝横浜開港記念日 日本大通り辺り 19.06.02

ヨコハマの開港記念日ということで横浜散歩。 馬車道から関内駅を通り越して日本大通り辺りへ。 日本大通りは、開港の街、港ヨコハマのメイン通りだった場所。 江古田にある大学に続く通りとも、世田谷下高井戸にある大学に続く通りとも、杉並阿佐ヶ谷にある系列高校へと続く通りとも違う。日大ではなく、我が国、日本の大通り。 開港の港、象の鼻桟橋から真っ直ぐ伸びる当時では考えられないような広い道幅の日本大通り、両脇にはレンガや石造りの建物が並び当時最先端のスポットだったはず。 茅葺き板の家

祝横浜開港記念日 馬車道散歩 19.06.02 13:22

ヨコハマは160回目の開港記念日。 160年前。ダタの鄙びた漁港だった村が、幕府が神奈川宿を開港すると約束した手前、街道筋はまずいからここも神奈川宿の一部だよねとねじ込まれて、無理やり開校したのが事の始まり。 長崎の出島でしか外国人を見ることのなかった日本という国。 あれよあれよと街ができて、人が住んで。港ができて道ができて水道ができて街灯が立つ。 リアルシムシティー、ヨコハマの出来上がり。 尊皇攘夷がいつの間にやら富国強兵に化けた明治政府。 閉鎖的な長崎平戸から開放的な