気軽に、身軽に、旅カメラ。
自分自身、旅先、そしてそこでの行動は行き当たりばったりなことが多い。ただ、よく歩いて、よく写真を撮っていることは一貫している。
旅先の街並みのスナップ写真が多いが、ときには旅先で仲良くなった方々の写真を撮ることもある。
今はスマホのカメラで撮る写真もかなり綺麗になったが、ひとつのこだわりとして、旅先の写真はちゃんとしたカメラで撮るようにしている。そして、どんなカメラで撮るのかということも重要だ。
前に記事にも書いているが、今の所のメインカメラはFUJIFILMのX-Pro3。
レンジファインダースタイルのミラーレスカメラで、その佇まいも、フイルムライクに写る写真の色味も気に入っている。
先月になって生産終了になったニュースを聞いて少し寂しくなったが、まだまだこの先も旅のお供として連れ出していきたい、いわば相棒だ。レンズ交換式のカメラなので、被写体に応じてレンズを交換し、いろんな画角で撮影を楽しめる。
しかしながら、自分自身旅にはレンズは1本しか持って行かないようにしている。理由は単純で、嵩張るからだ。
元々小さなカメラが好きだったから、選ぶレンズも小さく軽いものが多い。しかし慣れというものは恐ろしいもので、今度はその軽くなった機材さえ重いと感じるようになってしまう。
身軽な旅を重視して行った結果、軽いカメラに軽いレンズ1本、それに行き着いた。
そもそも今、交換レンズは23mmF2,、27mmF2.8、 35mmF2の3本しか持っていない。旅に出る時は、気分でそのうちのどれか一本を選んで、他の2本はお留守番。この3本も似て非なるような画角なので、何を持っていくかは結構迷う。
荷物が重いと、何をするにしても足枷になる。それが原因で行動に制限がかかってしまうと元も子もない。軽やかに動くためには、荷物も出来るだけ身軽な方がいい。それはカメラだって同じなはず。自分はただの旅行者であり、報道カメラマンではないのだ。
カメラにレンズ一本、それも単焦点となると必然的に撮れるものと撮れないものが出てくる。そんな制約がある中で、いかに構図を決めるかとか、自分が見た、感じた世界をいかに再現、表現出来るか考えながら撮っているのが好きだ。ただ当てもなく歩く街歩きも、なんだか意味のあることに思えてくる。そうやって撮り溜めて、自分だけの、その街のお気に入りが増えていく。
気づけばSDカードの容量も、パソコンの容量も逼迫してきている。でも、自分のシャッターを押す指は止まりそうにもない。
旅先での写真は、その時の心情をもよく写すと思っている。
無計画な一人旅も、たまに友人と計画を練って旅に出る時、良くも悪くも予想外なことに遭遇したりもする。それでも写真を見て振り返った時、なんだかんだいい旅だったと振り返れれば、それでいい。
好きなカメラと、次はどんな場所に巡り合うのか。
遠かれ近かれ、楽しみで仕方がない。
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