『創世記』⑥――聖職者たちの暗躍――
第六章 聖霊秘抄そのかみ、人は樹上の存在から地上の存在になった。
人は地上にあっても神々を慕い、神々の守護を願った。
人に慕われ人を守護する神々は、自らを補佐する存在、地上の人と神々を結ぶ存在を欲した。
そこで神々は、その意志に従い、その望む方法で自らの手足を創り出し、その中でもいと優れた者を神々の意図の代理者と定めた。
人は、神々の手足を“使徒”あるいは“御使”または“聖霊”と呼び、神々の意図の代理者を“小神格”と呼んだ。
地上にあっても人は自由に“聖霊”と“小神格”と交