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1000日チャレンジ 558日目 国立西洋美術館「ピカソとその時代」展(3)パウル・クレー

ゴールまで442日

★BMI:24.1

★先日、国立西洋美術館で開催中の『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』を観てきたので、特に印象に残った作品について記録を残しておきたい。
会期 2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日)
会場 国立西洋美術館

夢の都市(ベルクグリューン美術館所蔵)

「夢の都市」(パウル・クレー);スイス出身の画家・パウル・クレー(Paul Klee, 1879 - 1940)が、1921年に描いた作品。水彩。
ベルクグリューンさんは、クレーの作品もたくさん収集したようで、今回の展覧会には、34点ほどの作品が展示されている。まず、印象に残ったのは、比較的小さな作品が多いことと純粋な油彩の作品は少なくて、ペンや水彩あるいはそれに油彩が少し混ざっているような作品が多いことだった。この作品も水彩で厚紙の上に貼られた紙に描かれているようだ。クレーは、もともとはドイツ表現主義のグループ「青騎士」に属していたが、その後の画風は、何々派というのではなく、”クレー”というジャンルのような気がする。キュビズムの要素もあり、表現主義的なものも、さらにはシュールレアリズムの要素も含まれている。この作品は、部分部分にはモティーフの想像がつくような形は残っているが、全体としては捉えどころのない抽象的なイメージに覆われている。使われている色彩も淡いものが多く、幻想的な雰囲気も感じられる。
これも、私の知っているクレーとは少し違う、でも好きなクレー作品になった。


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