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1000日チャレンジ 822日目 SOMPO美術館 「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」

ゴールまで178日

★BMI:24.3

★先日、SOMPO美術館で開催中の「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」を観たので、記録として残しておきたい。

「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」
◎概要
【会期】2023.06.24(土)- 09.10(日)
【会場】SOMPO美術館
【主催】SOMPO美術館、朝日新聞社
【協賛】SOMPOホールディングス
【特別協力】損保ジャパン
【後援】TOKYO MX 、新宿区
【協力】山下清作品管理事務所
【企画協力】ステップ・イースト
(以下、公式web siteより引用)「山下清(1922-1971〔大正11-昭和46〕年)は放浪の天才画家として知られており、懐かしい日本の原風景や名所を貼絵で表し、多くの人々の心を捉えました。生誕100年を記念する本展では、代表的な貼絵の作品に加えて、子供時代の鉛筆画や後年の油彩、陶磁器、ペン画などを展示し、山下清の生涯と画業をご紹介します。日本各地を自由気ままに旅する生活を好んだ清は、驚異的な記憶力をもち、スケッチやメモを取らずとも、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出すことができました。ときおり旅から戻ると、高い集中力を発揮して、手で細かくちぎった紙片を緻密に貼り合わせることで、超絶技巧的とも言える貼絵を制作しました。そこに見られる丁寧な細部描写と豊かな色調という魅力は、油彩やペン画、水彩画など他の作品にもよく表れています。このような多彩な作品約190点、そして旅に持参したリュックや浴衣、所蔵していた画集などの関連資料を間近に鑑賞することで、49歳で逝去するまで個性的な創作活動を続けた山下清の世界をご堪能いただければ幸いです。」

◎「グラバー邸」(貼絵)(1956年)(個人蔵)

グラバー邸(写真は展覧会バナー)

「スイスの町」(貼絵)(1963年)(山下清作品管理事務所蔵)

スイスの町(写真は展覧会バナー)

【感想】
山下清さんの作品をこれだけまとめて見たのは初めてだった。まず、よく見知った貼絵の作品を間近で見て驚くのが、恐ろしく細かい部品からできていること。これを切って貼るのにどれだけ時間がかかるのか?そして、だんだん時代が進むにつれて、使われる色紙の色数も増えて鮮やかさを増していく。まさに超絶技法だ。そして、ペン画は点描の技法でモノクロの世界ながら、色彩を感じるような絵の数々。ここでも大画面の作品はとても細かい線と点の積み重ねがすごい。つぎに数は多くないが、水彩も彩りが鮮やかでより素朴な印象で良かった。
1961(昭和36)年、39歳の時にヨーロッパ12ヶ国を約40日間で巡った際の作品群はまた違った印象。とても緻密な写生に基づいて作られていて、写実的、一見すると山下作品と気が付かないようなものも。でも、その中に登場する人物はいかにも山下清という味わいが残っていて、いい。
「裸の大将」を知らない世代や知らない地域の人たちが、純粋に芸術として彼の作品を楽しみ、評価する時代がくることを望む。

(おまけ)SOMPO美術館と言えば、のコレクションから今回展示の2点
◎東郷青児「望郷」(油彩)(1959年)(SOMPO美術館蔵)

望郷(SOMPO美術館蔵)

◎フィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」(油彩)(1888年)(SOMPO美術館)

ひまわり(SOMPO美術館)

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