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1000日チャレンジ 326日目 『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』

ゴールまで674日

★BMI:23.9

 一昨日、東京都美術館で『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』を観てきました。ドイツのドレスデン国立古典絵画館から、フェルメールの『窓辺で手紙を読む女』を始めとする17世紀オランダ絵画約70点が来ています。
 何と言っても、目玉はフェルメール。この作品は比較的初期の作品のようですが、お得意の左側の窓から射す光に照らされる人物と室内という構図の絵です。この絵は昨年、修復を終えたばかり。今回の修復では、後世に上塗りされたと思われる部分の除去をするか否かが議論されましたが、科学調査により、確かに上塗りがフェルメール本人によるものではない(年代が異なる)という結論から、取り去られることになりました。その結果、画面の中央から右上のかなり広い部分を占めていた壁紙の下から、大きなキューピッドの画中画が現れました。展示会場では、横に、修復前のコピーも展示されていて、見比べることができます。消したくなるのもわかるほど、存在感のあるキューピッド。評論家の見立てでは、キュービッドの存在は、女性の読んでいる手紙が男性からのものであることを暗示しているのだとか。実は、この画中画、ほぼ同じものが別の作品でも描かれているそうです。

 今回の展覧会には、レンブラントの有名な作品『若きサスキアの肖像』も来ています。その他、フェルメールと同時代のオランダの作家の作品が多数あったのですが、ほぼ私は初めましての感じの作家のものでした。正直な感想を言うと、やはり同じ時期の同じ土地の作品は似たような傾向の作品が多いんだなと思いました。そのうちのいくつかは、たぶん、私は”これ、フェルメールだよ”と言われたら、そうなんだ、って思っちゃうような気がしました。(実は、『窓辺で手紙を読む女』も別の人の作品と思われていたらしい。)ただ、修復直後ということがあるのかもしれませんが、フェルメール作品の窓から射す光の表現は、素晴らしいなと思いました。

東京都美術館へ
上野公園 これから見ごろ


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