ゲキ×シネ『天號星』鑑賞記録 T・ジョイSEIBU大泉
【日時】2024年4月13日(土)10:40~
【劇場】T・ジョイSEIBU大泉(シアター6)
【作】中島かずき
【演出】 いのうえひでのり
【出演】 古田新太 早乙女太一 早乙女友貴 / 久保史緒里 高田聖子 粟根まこと 山本千尋 / 池田成志 他
【配給】ヴィレッヂ/ティ・ジョイ
【著作】ヴィレッヂ/劇団☆新感線
2024 / 日本 / カラー / ビスタ / Dolby Atmos, 7.1ch, 5.1ch
(以下、公式web siteからの引用)
「劇団☆新感線渾身の入れ替わり本格バトル時代劇がスクリーンに!
2023年、劇団☆新感線43周年興行として東京・大阪にて上演した『天號星』が、2024年4月5日(金)にゲキ×シネ最新作として全国の映画館で公開!
『天號星』は、古田新太に早乙女太一&友貴兄弟が二人がかりで挑み、新感線史上最速の立ち回りで劇場を沸かせた話題作。
今作で中島かずきが繰り出したのは、“あっ”と驚く<入れ替わり>の物語。江戸の町で裏稼業に生きる人々の人情劇と奇想天外なストーリー展開を、主宰・いのうえひでのりが、これまでの“いのうえ歌舞伎”とは一味異なる、愉快痛快なガッツリチャンバラ時代劇に昇華させ、連日大盛況となりました。
疾風迅雷の如く繰り広げられる新感線流時代活劇を《ゲキ×シネ》では舞台の興奮はそのままに、映像・音声ともにスクリーン用に編集・ミックスし、洗練されたクオリティと臨場感溢れる映像に仕上げ、映画館の大スクリーン&高音質でお届けいたします!」
【物語】(以下、公式web siteからの引用)
「劇団☆新感線渾身の本格時代劇!
数奇な星が嵐を呼ぶ《入れ替わり》大江戸フィクション!!
口入れ屋の藤壺屋主人・半兵衛(古田新太)は、裏で世のため人のため、悪党を始末する〝引導屋〟の元締めとして知られている。だが、実のところは顔の怖さを買われただけの、気弱で温厚、虫も殺せぬ置きもの。表も裏も、真の元締めは女房のお伊勢なのだった。
あるとき、金さえ積めば誰彼かまわず斬り殺す〝狂犬〟こと、はぐれ殺し屋の宵闇銀次(早乙女太一)が現れる。引導屋を潰し、裏稼業の独占を目論む黒刃組に依頼され、半兵衛を待ち伏せして斬ろうとする銀次。だがその瞬間、天號星の災いか、激しい落雷の中、半兵衛と銀次の身体が入れ替わってしまう。
そこへ銀次を追って上州から人斬り朝吉(早乙女友貴)がやってくる。朝吉は「銀次の首は自分がもらう」と言い始め、銀次の身体に入った半兵衛は、命からがら逃げ出すはめに。 一方、半兵衛の身体に入ったものの、引導屋の主人とは名ばかりと知って失望する銀次。だが自らの野望を叶えるため、この身体を利用することを思いつく……。
天號星に翻弄されながら、己を生きようとする二人。その運命が交差する先にあるのは果たして――!」
【感想】昨年10月の東京新宿THEATER MILANO-Zaでの公演を観劇する予定だあったが、関係者にコロナ陽性の方がでたとのことで、公演中止に。その後の大阪公演はチケット入手できず、幻となったお芝居。それが、映画館で観られるとは。配信ではお芝居の雰囲気は味わえないとスルーしていたのだが、映画館の大画面と音響であれば、別の作品として成立するのでは、と思い前売り券を早々に購入し、満を持しての鑑賞となった。
まず、これぞ「いのうえ歌舞伎」というエンターテイメント満載の舞台という感想だった。早乙女兄弟の大チャンバラ、山本千尋の武術、久保史緒里の歌唱とゲスト俳優たちの個性をいかんなく発揮させた演出がすごい。そして、映画ならではの視覚効果もあって、劇場での生観劇ではない、マイナス面(臨場感)を埋めるに余りある迫力だった。なにより新感線の皆さんが、楽しそうに演じているのがわかって心地よい。
演劇を映像化して映画館で鑑賞する「ゲキ×シネ」は20周年とのこと。視覚効果やサウンド効果の技術革新で、単なる劇場中継番組とは全く異なる作品に仕上がっている。
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