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1000日チャレンジ 906日目 「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(若い読者のための科学史)CHAPTER 1 In the Beginning

ゴールまで94日

★BMI:22.9

★ここからイエール大学出版の若い読者のための〇〇シリーズから「科学史」を読んでいきたい。今回は、あまり細かい英文和訳にこだわらず、内容を楽しんでいきたい。

「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(Bynum, William著;Yale University Press;2012年)を原著で読み進める(全40章)
(以下、出版社web siteより引用)
A spirited volume on the great adventures of science throughout history, for curious readers of all ages
“In Mr. Bynum’s telling, a little history goes a long way.”—Alan Hirshfeld, Wall Street Journal
For readers of all ages, this inviting book tells a great adventure story: the history of science. It takes readers to the stars through the telescope, as the sun replaces the earth at the center of our universe. It digs beneath the surface of the planet, charts the evolution of chemistry's periodic table, introduces the physics that explain electricity, gravity, and the structure of atoms. It recounts the scientific quest that revealed the DNA molecule and opened unimagined new vistas for exploration.
Focusing on the stories of scientists from Hippocrates and Galen to Marie Curie and Einstein, A Little History of Science traces the march of science through the centuries. William Bynum opens a window on the exciting and unpredictable nature of scientific activity and describes the uproar that may ensue when scientific findings challenge established ideas.
With delightful illustrations and a warm, accessible style, this is a volume for young and old to treasure together.」

A LITTLE HISTORY OF SCIENCE(Bynum, William著;Yale University Press;2012年)

◎CHAPTER 1 In the Beginning
★主な内容
古代文明の中で、もっともよく知られている(情報が多い)地域の一つがバビロニア(現在のイラク)である。約6,000年前のバビロニアの粘土板には、作物の収穫量から政治的なことまで、様々な記録が残されていた。時間の単位(1分が60秒、1時間は60分、一週間は7日など)や円が360度というのは、古代バビロニア人が編み出したものだ。バビロニア人は天文学にも長けており、占星術と天文学の基礎がここでできたと言える。古代の中東地域には、紀元前3,500年頃には人々が定住していたと考えられているエジプトもある。古代エジプトのことを知ることができるようになったのは、ロゼッタストーンの発見からだった。古代エジプト人は、暦を大事にしたようだ。暦作物植えるべき時期やナイル川の氾濫の時期を知る必要があったからだ。医学に関する 文書もパピルスに残されており彼らの外科手術や病気の原因に対する考え方などを知ることができる。
この時代には、科学的なことといえば、計算、天文学、医学の3つだったといえる。作物の栽培にも、ピラミッドの建設に必要な人工を考えるにも計算は必要だったのだろう。また、暦づくりのためには、天体の動きを知ることが必要だったので、天文学が発展した。そして、病気やけがのためには医学が必要だった。3つの分野ともに、呪術的なもの、宗教的なものそして技術と密接に関係していた。

★単語
alongside
;~と一緒に、edible;食べられる、the Zodiac;(占星術の)十二宮図、replenish;満たす
★フレーズ
join the dots
;点を結ぶ、点線をなぞる

Rosetta Stone;ロゼッタ・ストーン「古代エジプトの象形文字の解読に重要な手がかりとなった玄武岩製石碑。ナポレオンのエジプト遠征のおり,1799年8月,ナイルの一河口の町ロゼッタ(アラビア語ではラシード)の近くで発見されたのでこの名がある。現在大英博物館所蔵。上段,中段,下段にヒエログリフ(聖刻文字),デモティック(民衆文字。ヒエログリフの略書体),ギリシア文字で同一の内容の文(プトレマイオス5世をたたえる神官団の布告)が刻まれている。」(平凡社世界大百科事典 第2版より引用)

数年前のイギリス出張のおりに、少しの空き時間をみつけて大英博物館をクイックツアーした。その際に、まず最初に観たかったのが、「ロゼッタ・ストーン」だった。読むことができなかったヒエログラフを解読するきっかけとなった重要な遺物だ。ただ、その後、エジプトの遺跡からはぎ取られ持ち出されたおびただしい数の遺物をみると、ここに置かれていていいのだろうかと気分が悪くなってきてしまったのを憶えている。


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