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松阪市文化財センター(はにわ館)夏季企画展「深掘り!宝塚1号墳の埴輪(はにわ)」・宝塚古墳公園

今年国宝指定された船形埴輪は、指定直後に東京国立博物館で観たが、本来の場所で出土した古墳も一緒に見たいと思い訪問。JR/近鉄松阪駅から車で10分程度の高台に宝塚古墳はあった。松阪市内が見渡される場所に前方子円墳の宝塚1号墳、その隣に帆立型の宝塚2号墳がある。造り出し部分は、埴輪が置かれて往時の姿が再現されている。出土品は、松阪駅から徒歩25分程度の松阪市文化財センター(はにわ館)に展示されている。国宝指定を記念した企画展も開催中。なんと入館料110円。展示は照明が展示物をきれいに見せてくれている。古墳の復元模型や説明もわかりやすい。
船形埴輪は、その大きさや様々な部品など、これだけのものを埴輪として造り出せた古代の人たちの技術力とセンスには驚かされる。埴輪は古墳が作られた当時の場所で出土したと見られるとのこと。この周辺には、他にも多数の古墳が存在していたという。この2つの古墳だけでも保存してくれたことにも感謝。やはり現地で見て良かった。
(訪問したのは2024/8/24-25、今週は台風で三重県内でも被害が出ていると聞きます。お見舞い申し上げます。)

◎宝塚1号墳
全長111mの前方後円墳。後円部径75m・高さ10m、前方部幅66m・高さ7m。1932(昭和7)年に国指定史跡に指定。古墳時代中期の5世紀初頭・5世紀前半頃の築造と推定されている。造り出し部分から出土した埴輪など全278点が今年(2024年)国宝指定された。

造り出し付近から前方後円墳全体をのぞむ
前方部くびれ部分の造り出し
後円部から前方部をのぞむ
宝塚古墳公園整備図
宝塚1号墳(模型)
宝塚1号墳造り出し(模型)
宝塚2号墳(模型)

◎宝塚1号墳出土 船形埴輪(国宝:松阪市文化財センター蔵)

船形埴輪(国宝:松阪市文化財センター蔵)

全長140cm x 高さが94cm。船上に、大刀・威杖・蓋(きぬがさ)などの威儀具がある。

宝塚1号墳出土 蓋形(きぬがさがた)埴輪(国宝:松阪市文化財センター蔵)

蓋形埴輪(国宝:松阪市文化財センター蔵)

宝塚1号墳出土 盾形埴輪(国宝:松阪市文化財センター蔵)

盾形埴輪(国宝:松阪市文化財センター蔵)

宝塚1号墳出土 囲形(かこいがた)埴輪(国宝:松阪市文化財センター蔵)

囲形埴輪(国宝:松阪市文化財センター蔵)




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