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1000日チャレンジ 416日目 『スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち』に行ってきた①フランシス・グラント

ゴールまで584日

★BMI:24.5

★先日、東京都美術館で開催中の『スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち』に行ってきたので、印象に残った作品を紹介して感想を記しておきたい。
◎展覧会の概要;スコットランド国立美術館は、上質で幅広い、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する美の殿堂です。そんなスコットランドが誇る至宝の中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、レノルズ、ルノワール、モネ、ゴーガンなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示します。さらに、同館を特徴づけるイングランドやスコットランド絵画の珠玉の名品も多数出品。それらを西洋美術の流れの中でご紹介します。(美術館公式siteより引用)
開催場所;東京都美術館
開催日程;2022年4月22日(金)~7月3日(日)

◎平日に時間指定券で行ったので、比較的すいていて、ゆっくり好きな絵の前で時間をかけて観ることもできた。そのまま、17世紀以降のヨーロッパ美術史の教科書になりそうなラインナップに圧倒された。今、英語原文で勉強中の『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』にも登場する絵が、肉眼で見られて、「あーほんもの!」と思わず叫びそうになるくらい。大満足の展覧会だった。その中でも気に入った作品をいくつか紹介しておきたい。

☆『アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)』(19世紀スコットランドの画家 フランシス・グラント(Sir Francis Grant、1803 – 1878)が1857年に描いた作品。スコットランド国立美術館蔵。

Anne Emily Sophia Grant (known as 'Daisy' Grant), Mrs William Markham(スコットランド国立美術館蔵)

223.50 x 132.30 cmの比較的大きな作品ということもあるが、毅然として前を向く女性の立ち姿が、内面の強さを描いているようで迫力のある絵だった。この画家のことは知らなかったが、領主の次男という恵まれた生れでありながら絵の収集でお金が必要になって、正式な絵画教育を受けることなく20代になって、肖像画を描き始めた人らしい。しかし、それがヴィクトリア朝時代のイギリスのエリート層の需要にマッチしたのか、職業画家として成功し、1867年のパリ万博では金メダルを受賞している。その際、この作品が展示されていたようだ。
この作品は、画家の娘が結婚する直前に描かれたもので、生涯、画家の手元に置かれていたという。雪景色の中、鮮やかな赤いペチコートに黒いコートを着たモダンで自身に満ちた姿として描かれている。

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