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夫以外のパートナーに打ち明ける……【わたし達がポリアモリーになるまで 〜SとNの赤裸々物語〜】

S:
前回でも少し話したけど、新しく親密な仲になったパートナーができたとき
わたしは夫にそのことをどうしても打ち明けられなかったの。そのタイミングがこなかった。
Nは旦那さんに打ち明けることになったタイミングってどんな感じだったの?

N:
私は、最初は少しぼやかして伝えて、
ハッキリと「今、他に好きな人がいます」って伝えるまでに4〜5年かけてるの。その間に、好きになる相手は変わっているのだけど、その時の夫や彼との関係のバランスを見て、少しずつ話を進めた感じだったかな。

一番最初はもうすでにその彼との関係がほぼ終わっている状態だったのだけど、夫とのやり取りの中で「私は、あなたのものじゃない。一生、あなただけを好きでいなければならないとしたら、それはすごく窮屈で苦しい。いろんな人を愛したいし、私には、複数恋愛をしたいって気持ちがあるの」って伝えたのが始まりだったと思う。

S:
そっかー、話の流れで打ち明けることになったのかな?そのときの旦那様の反応はどうだったの?

N:
どうだったかなぁ。
おそらく、束縛や不自由さを感じる夫からの言葉があって、そう言われるのは嬉しくないことを伝えて、そこから話し始めたんじゃないかな。
夫との関係に不安がある時には話さないから、お互いの愛を感じられる状態で真っ直ぐ目を見つめて伝えていたと思う。きっと、夫からの抵抗や拒む発言はあったと思うのだけど……
最初は、私が気分で言っているとか、本気じゃないと思われていて。
伝えた後に、夫は私をどれだけ愛しているか、それをスキンシップで表現することもあったから、時にはsexする前のプレイみたいな感覚で受け取られていたこともあるかも。

S:
束縛されたくない、鳥かごに入っているような感覚だったのかな。じゃあN的には、本気で受け取ってくれない気がしたんだね?
旦那様も受け取れきれなくて、本気にしたくなかったのかもしれないね。

N:
うん、そうだと思う。なかなか本気で受け取ってくれなかったの。
私も一途への憧れを持ちながら、葛藤しながら伝えていたし、夫の熱い想いにほだされることも多くて。それでも、どうしても夫以外に愛する男性ができてしまうから……「一途になれないの」「でも、あなたのことも大好きなの」「私にはあなたが必要なの」「他の人にどう批判されても、あなたには許されたい」とか、本当に少しずつ、少しずつ、伝えていって。
ここ最近ようやく本当のことなんだって受け取って貰えるようになった感じかな。

S:
そっか。お互い縛りあっていたところから徐々に伝えながら開放していったんだね。

N:
うん。Sは、どんなタイミングで打ち明けることになったの?

S:
わたしはNとは感覚が違うんだけど、、
数年前に自分の気持ちに気づいてから、ずっとこの感覚を夫にわかってもらいたかったし、共有したい気持ちがあったんだよね。それにね、きっと夫もそういう感覚は持っているんだろうなって内心思っていたんだよね。
話をしないだけで、お互い持っている価値観なんじゃないかって。だから、いつかそういう話ができるのかなっておもっていたの。
ただ、普段そういう本質的な話だったり、深い話をお互いにゆっくりすることはほとんどなくて、なかなか切り出せなかったの。

N:
Sは、旦那さんにも似た感覚があるって感じていたんだね。
やっぱり、じぶんにとって大切な人でなければ結婚はしていないし、その人とわかり合いたい。共有したいって思うよね。夫に打ち明けたくなるのは、自然なことなのかも。
打ち明けるのは、何かキッカケになる出来事があったの?

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