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レンズフード自作 〜初号〜 その1

新年明けましておめでとうございます。そして、去年までにフォローして下さった皆様、ありがとうございました。

赤道儀を購入してからあと一週間弱で一ヶ月になります。そして、近所の神社で引いた今年のおみくじが「大吉」でして、「初めの一歩が肝要」とのお言葉を賜りました。

というわけで、

新年一発に相応しいnoteを書いてみました。1月〜2月初旬にその3まで掲載する予定です。よろしくお願いします。


レンズフードを自作しました

<きっかけ>
昨年末の極寒の日に一応ファーストライトを迎えたが、準備に手間どっていたところ、鏡筒がうっすら水分を帯びているのに気づく。レンズヒーターはしていたが、夜露が気になりすぎて結局撤収。対策を調べた結果、レンズフードが一番有効そうだと判断。
自分の持っている鏡筒に対応したレンズフードは販売されていました(いわゆるFTフード。三基光学館で取扱されているそうです)。が、お金が無かったため自作を決意。

まさか、Twitterでよく拝見する銀色のフードを自分が作るとは。。

<制作期間>
構想&材料入手:2021/12/25-2022/1/3(植毛紙は1月中)
製作:2022/1/4-2022/1/5(一日中製作)

<図面>

完成後に作成し直した正式な図面、縮尺は正しくないです

遮光環を設置するにあたり,簡単な作図を行いそれも考慮に含めました。

<材料> 
・カラーボード(黒):A3サイズくらい。ダイソーで購入
・植毛紙:B4×2 SOHO社の片面がテープになっているタイプ。Amazonで購入(ダイソーに代用できるものがあるらしいのですが,今回は入手に失敗)
・両面テープ:適当に選びました。ダイソーで購入
・アルミロールシート:セリアで購入
・瞬間接着剤:金属と布がくっつくものを選ぶようにしました。ダイソーで購入
・フェルト(黒):ダイソーで購入
・アルミテープ:ダイソーで購入
・フェルト(任意の色):蓋用。自宅で発見。ダイソー製品
計2200円くらい

コンパスカッターも100均に売っていました

<工具>
・工作マット
・コンパスカッター:必須アイテム。ホームセンターで購入
・ハサミ
・裁ち鋏
・カッター
・マジックペン

<任意アイテム>
・セロハンテープ:マスキングテープでも代用可能
・アートナイフ:OLFA社製。消しはんに嵌っていた時期に愛用していた小さなカッター

それでは作っていきましょう!


基本パーツ制作編

遮光環

レンズフードの骨格がメインの役割だが、迷光対策も兼ねて。

まず、黒ボード紙をコンパスカッターでくり抜く。コンパスカッターの中心を付属の専用台座に載せ、セロハンテープで固定し、真円になるよう工夫。
内側直径ー外側直径として、
120mm-140mm×2
110mm-140mm×1
120mm-150mm×1
の輪っかを作成。

次に、
120mm-140mm×2
110mm-140mm×1
の環の内側側面に植毛紙を貼り付ける。

側面に植毛紙を貼り付けた後

さらに、
120mm-140mm×1
110mm-140mm×1
の接眼レンズ側の表面に植毛紙を貼り付ける。

植毛紙を貼り付けていない部分と貼り付けた部分では黒さに違いがある。これは植毛紙に反射率を抑える加工がなされているからである。

貼り付け途中

勿論、両面に貼り付けるのが望ましいが、植毛紙が足りないし追加購入したくなかったので接眼レンズ側にのみ貼り付けるという策をとった。

Vixenの鏡筒に懐中電灯を当てて検証したところ、接眼レンズから覗く方が反射しなかったので、いけるやろーと。

別の角度から見ても黒さに違いがあるのが一目瞭然

植毛紙が本当にカツカツだったため、切れ端をパズルのように組み合わせて貼り付けたが、境界線は下の写真のように目立っていなかった。

ほらね。

なぜ、カツカツになったのかは次で分かります。


フードの内側側面

縦が257mm(B4サイズの短辺+50mm)、横が140mm×3.14…すなわち約430mmのアルミシート3枚を準備した。そのうち1番内側に来るアルミシートの裏に縦がB4サイズの短辺そのまま採用した長さ、横が140mm×3.14…すなわち約430mm分の植毛紙を貼り付けた。

(図面の縦の長さが間違えてそうですね。。すみません。私はあくまで、
B4サイズの短辺+50mmがレンズフードの縦のサイズだという認識で製作していました。)

アルミシートに植毛紙を貼り付けました

植毛紙は光の反射を抑える重要な機能があるので、星見に影響する最も表面積の大きいパーツから使用すべきでしょう。

これで基本パーツが揃いました。次回は周辺パーツ&組み立て編といったところでしょうか。


おまけ

作りながら必要なパーツを適宜揃えていったので、ぞんざいなレシピです。また、製作前に多くのブログ等を拝見しましたが、巻きダンボールを何重にも使用して吸湿性を高めていたり、プラスチックを加工して製作されていたりしていました。本当に素晴らしい作品ばかりです。
初心者なので、保温性と撥水性に気を配って製作してみました!

本日もお読みいただきありがとうございました☆


参考文献


noteに不満があるとすれば、参考文献が書きづらいことを挙げたいです。

あらかじめ作成していたのにnoteに貼り付けたら悲惨なことになった

ハイパーリンクは以下に貼り付けておきます。大変貴重な記録の集まりです。


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