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残念無念、もう1年

実はつい先日、3月に出した小説の公募にまた落選した。

また、と言っても、今回でまだ2回目だが。

すぐに賞が取れるとも思ってはいなかったけど、1次審査だけでも通ってほしかった気持ちはある。


悔しいのは当たり前なのだが、何が悔しいかというと、講評や感想などが一切なく、審査に通らなかった事実だけを突きつけられることだ。

自分の面白いと思うものが他人から面白くないと言われるのも落ち込むが、スルーされてしまうのはもっとショックだ。

批判されるのは辛いけれど、相手にされないのはもっと辛い。

耳にしたことはあった言葉だが、身をもってその痛みを分からされると喰らうものがある。

これが厄介なもので、どこを改善すべきか、どこが面白くなかったのかを見直したいのだが、なんせ自分で書いたものだから愛着が沸いて仕方がない。

バイアスだけで出来上がった自分のレビューほど、信頼に値しないものはない。


どうやら、僕には大した才能はないらしい。

が、不思議と別にそれが諦める理由にはならない。

まぁ、馬鹿なフリして挑み続けてみるしかないだろう。

下手な鉄砲も数を打てば何ちゃらと言うではないか。


とはいえ、このまま今回書いた作品が日の目を見ないのは少し悲しい。

どこかで供養できたら、と思うのだが。


とりあえず、いつか町の本屋の棚の隅に、自分の名前が刻まれた背表紙を見て、薄気味悪くほくそ笑む未来を想像しながら、次の話でも考えておくとしよう。

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