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英検1級合格体験記<第7話(最終話):受験を振り返って~日本の教育の未来まで思いを馳せる~>

2022年3月に英検1級に一発合格しました。受験を決めて合格までの約3カ月の軌跡を、勉強法や本番の雰囲気なども交えながら、脳内関西人・富田氏(仮名)と林氏(仮名)の会話風でお届けします。

第6話:二次試験本番 の続きです)


第7話(最終話):受験を振り返って


富田: 
無事に合格して、今のお気持ちは?

林: そうっすねー、何よりチームが勝ったのが一番ですね。

富田: ヒーローインタビューやん。チームってお前の他に誰がおんねん。

林: 正直、もっと嬉しいか思ってたけど、意外とそうでもなかったかな。合格したいうても、生活は何も変わらんし。

富田: この先、ヘッドハントが来るとか、実感することもあるんちゃう?

林: でやろ?今はとりあえず、解放感が一番かな。試験勉強はわずか3カ月やったけど、なかなか濃い3カ月やった。とりあえず、試験用に買った本であんまり書き込みしてなかったやつは、メルカリで売った。

富田: 大学受かって、参考書とか問題集捨てまくったん思い出だすな。

林: 今の時代、捨てるよりリサイクルやで。メルカリやと、定価の半額以上の値段設定でも、入れ食い状態やったわ。

富田: 古本屋やったら、平気で30円とか値付けしてきよるからな。メルカリって使ったことないわ。今度教えて。

林: 英語関連の本はマジで売れやすいで。英語とダイエットは巨大マーケットやな。

富田: それにしても、ライティングとかスピーキングとか、3カ月前には手も足も出えへんかったのが曲がりなりにもできるようになったんやから、レベルアップはしたんちゃうん?

林: 曲がりなりにもは余計やけど、確かに発信力はかなり鍛えられた。これまではどうしても「読み」が中心やったから。日本の英語教育って、中学からやってても全然喋られるようにならへんとか批判されるけど、テストをライティングとスピーキング中心にしたら、日本人の英語力は見違えると思うで。

富田: 採点する側が大変なんやろな。マルバツやったら楽やけど。

林: そこはテクノロジーの出番やろ。緊急事態宣言で休校になってた時、先生ひとりひとりが苦労してオンラインで授業してたけど、同じことをバラバラに教えるってなんか効率悪ない?教えるのがうまい人が誰かひとり授業して、それを日本全国でみんなが見たらええのにと思ってた。

富田: 先生食いっぱぐれるやん。

林: ちゃうねん、リアルの先生は、授業するんやなくて、生徒一人一人の謂わばコンサルになんねん。授業をする代わりに、生徒からの質問に答えたり、ライティングの添削をしたり、スピーキングに付き合ったり。ひとりひとりのレベルとかモチベに合わせた、木目細やかなサービスってやつや。

富田:寺小屋に戻った感じで懐かしいな。

林: お前、寺小屋の経験ないやろ。

<おしまい>


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