見出し画像

風を待つ


梅雨の晴れ間

心は
まだ湿ったまま


小川のきらめきも
鳥の歌声も

今の私には眩し過ぎて


風に吹かれたい

髪が目に入った振りをして
波立つ胸の内を
風のせいにしてしまいたい


立ち止まる足元
一輪のたんぽぽ


ゆっくりと
綿毛を乾かしていく
朝の陽射し


小川はささやく
鳥たちは歌う


ほら

風だ、と


(撮影:清水はこべ)

音楽コラボアプリnanaで生まれた詩です。

てぃーらさんのオリジナル曲「揺」(ピアノ:てぃーらさんギター:cさん)に載せた言葉です。 

てぃーらさんのピアノに水面を感じ、cさんのギターに陽射しを感じて書きました。てぃーらさん、cさん、ありがとうございます。

また、この詩を朗読台本として投稿したところ、くりばやしさんが、後のせで、涼風のようなウィンドチャイムを入れて下さいました。くりばやしさん、ありがとうございます。

音楽コラボアプリnanaで、朗読(セルフコラボ)しています。

朗読「風を待つ」

音楽:てぃーら & くりばやし「揺」
詩・朗読:清水はこべ(箱)

お目に掛かれて嬉しいです。またご縁がありますように。