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記憶の中の物語、記憶のような物語

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随想、或いは、私小説と呼ぶのが一番近いかもしれません。 でも出来れば、物語と呼びたい。
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2018年8月の記事一覧

彼女はそれでも海を嫌いになれないと言った

 海沿いのその家は、ふたりの生き方が全部詰まっていた。  笛を吹き、絵を描き、物語を作り…

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遠い電車の子守唄

 子供の頃、「21世紀」という言葉には、浪漫があった。  実際に21世紀を迎えてから、二十年…

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夏を好きになった日

 学生時代は、ずっと夏が苦手だった。  高校から大学にかけては、ずっと演劇にかまけていた…

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きっと、未来は

 平成、という元号を初めて聞いた時には、奇妙な感じがした。  そもそも、昭和が終わる、と…

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