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"帯指導"の効果【書籍『帯指導の教科書』×voicy『教科別学習ルーティン』】


小学校教員のsmyle(スまイル)です。
今年度、6年生の担任をしています。


小学校の授業は45分です。

教員になってからしばらくは、
45分をひとまとまりとして授業を組み立てていました。
ですが近年は、45分を細分化し
いくつかの短い活動(パーツ)を組み合わせて
1時間の授業を作ることが多くなりました。


いわゆる「帯活動」と言われるものです。

帯活動とは、毎回の授業において
「短時間」で「継続的」に行う活動のことです。

「帯活動」を導入してから
子どもたちの授業への没入感は劇的に上がりました。
・楽しい活動で授業を開始することで号令や着席の指示が不要
・毎時間同じ活動をするので、見通しがもてる
・45分を細分化することで、飽きずに45分間取り組める
・継続することで力が付く





続ければ本物になる『帯指導の教科書』


低学年から高学年まで
「帯活動」には取り組んできましたが、
どの学年においても高い効果を実感してきました。


帯活動のアイデアはというと、
SNSやらセミナーやら書籍やら、
様々に見聞きしたものを
見よう見まねでやっていました。

今年度も帯指導をやりたいなぁ、
どんな帯活動をしようかなぁ。
そう考えていたところ、
帯指導ネタを多数収録した、こちらの本が発売されました。

山崎克洋先生の『帯指導の教科書』

山崎克洋先生こと「かつ先生」は
SNS等で活躍されている先生で、
初任者のための「スタプロ」を主催するなど
様々なセミナーなどで発信されています。

私も、いくつもの
かつ先生主催のセミナーに参加させていただき、
たくさん学ばせていただいています。
柔らかい語り口がとても素敵です。


そんなかつ先生のこの本には、
50種類もの帯指導があり、
私もやっていたものから知らなかった活動まで
多数収録されています。

この本の、特に良いと思う点は
活動の年間イメージが載っていることです。
帯活動は継続することに価値があるのですが、
活動に変化がないと
どうしてもマンネリ化してしまいます。

そこで、活動ごとに
学期ごとのアレンジ例を載せてくれているので、
程よく変化を重ね、
マンネリを打破しながら継続することができます。


以前、noteで紹介した外国語での導入Kahoot!など

昨年度までも、帯指導はバリバリやっていましたが、
今回の記事では、
『帯指導の教科書』にも載っており、
今年度取り組んでいる活動にしぼって紹介します。



①百人一首(朝の会)


私が教室で取り組んでいる百人一首は、
「五色百人一首」と呼ばれるものです。


百人一首で100首をやるとなると
枚数が多くどうしても時間がかかってしまいますが、
この五色百人一首は、
札が20首ごと五色に分かれているので
1ゲーム5分程度で行うことができます。
帯活動に最適です。

百人一首は、子どもたちを熱中させ、
伝統文化に触れる機会をつくり、
学級の中が深まり、負けを受け入れる心を育て…と
取り組むことで様々な教育効果を感じることができます。


昨年度までは、国語授業の冒頭は
必ず百人一首から始めていました。
しかし、
今年度は教科担任制により、
自学級の国語を受け持っていません。

それでも、
百人一首の教育効果を実感している私は
百人一首をどうしても子どもたちにさせたい。


そこで、朝の会の流れに組み込み、
少なくとも週に2~3回は
百人一首に取り組むようにしました。

子どもたちの多くは百人一首にハマり、
自主学習で調べてきたり、
休み時間に自主的に対戦する姿も見受けられます。


また、2か月に1回程度
百人一首トーナメント大会を開催しています。

既に2回のトーナメントを行いましたが、
めちゃくちゃ盛り上がりました。
トーナメント表を作成するアプリを使い、

対戦カードが決定するたびに教室に響く熱狂。

勝つことの喜びと、噛みしめる負けの悔しさ。
そして決勝戦を全員で見守り、優勝者を称える温かな拍手。
クラスづくりの
大きな一助となる帯活動です。



②歴史人物カルタ(社会授業の冒頭)


これは、社会の毎時間の導入で行っています。

使用しているのは、
学習指導要領に例示されている
42人の歴史人物のうち、40人について
人物名(表面)とその業績を綴った短歌(裏面)が載ったカルタです。


取り組み方は先ほどの百人一首と全く同じで、
40人を時代の前半と後半で20人ごとに分け、
20枚のカルタで対戦します。

教師が裏面の短歌を読み上げ、
子どもたちは人物名が書かれた表面を見て
カルタをとるのです。


こちら、昨年度は購入した社会科資料集に
付録としてカルタがついていましたが、
今年度は資料集を購入していないので、なし。

しかし、先ほど紹介した
『帯指導の教科書』に、カルタのデータが
特典として入っていました。

私はそのいただいたデータに、
各歴史人物の写真と、
人物名のフリガナを加えたものを使用しています。


このカルタも、めちゃくちゃ子どもたちは好きです。
百人一首よりも好き、まであります。

齋藤先生の実践をベースとした歴史授業のおかげで

歴史好きの子どもたちが増えていることも一つだと思いますが、
カルタの文言や人物名が
日常会話の中に出てくることも多々あります。


「歴史人物カルタ」で人物名や実績を先に学んでおくことで、
いざ授業でその人物が登場すると
「待ってました!」とばかりに
子どもたちの意識がグンと上向きになるのが分かります。

「カルタに出てきた○○ってのは、このことだったのか!」
教科書を読んで初めて人物名に出会うのでは、
このような高揚感はないと思います。

子どもたちがどんどん、
歴史好きになっています。
カルタの効果は偉大だと実感しています。



プレミアム放送【教科別学習ルーティン】力が格段に伸びる“仕組み”のヒミツ


最後に、
渡辺道治先生voicyの有料放送にて
各教科における帯活動(学習ルーティン)が紹介されており、
購入・拝聴しました。

既に知っているものもありましたが、
何より"音声"による解説、
特典として"視聴"できる授業映像など、
かつ先生の『帯指導の教科書』とのあわせ技で
帯活動への解像度が、グンとアップしました。


そして、この記事を投稿している
2024年7月13日の早朝に、1時間半にも及ぶ
有料放送購入者限定Q&Aセミナーが開かれ、受講しました。

会の中で私も2つ質問させていただき、ご回答いただけました。
その早朝セミナーのアーカイブ、
及び特典の極秘授業動画を、
7月20日までなら視聴できるようです。

帯活動を続けることで、
「自分を信じることができる」
「続けることで、自分の成長を実感できる」

子どもたちに"力"を付けたいのもそうだけれど
「あなたもこの1年間で自信をつけていってほしい」
というメッセージこそ、
子どもたちに届けていきたい。そう思えるセミナーでした。
(「笑顔で10秒」やってみます!)


帯指導を採り入れたいと思っているそこのあなた、
ぜひご視聴ください。

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