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心理的安全性作りだけではだめ、合わせて設定が必要なものとは?

心理的安全性の重要性が話題になるようになって久しいと思います。この概念は1960年代にエドガーシャインなどの組織開発チームによって提唱されたもので、チームメンバーがお互いに信頼しあい、オープンなコミュニケーションを持つことの重要性について強調されました。


心理的安全性を有名にしたアリストテレスプロジェクト

この概念が有名になったのはgoolgeが行った”アリストテレスプロジェクト”によるものだと思います。このプロジェクトでは優れたチームを作るためには何が最も重要かを研究したもので、その結果チームの成功要因の中でも特に重要なのは「心理的安全性」であるということが発見されたのです。

心理的安全性の効果とは

具体的に心理的安全性の高いチームでは以下のような効果があるとされています。

  • より高いレベルのイノベーションと創造性

  • エラーや問題を早期に特定し、解決する能力

  • 変化に対する適応能力の向上

  • チームメンバーの満足度とエンゲージメントの向上

この発見はgoogleだけでなく他の幅広い組織や産業においてチームワーク形成に影響を与え、心理的安全性という概念の普及させるきっかえになり、多くの組織がその重要性を認識して、文化とプロセスの変革に取り組むようになりました。

心理的安全性を高くすれば高パフォーマンス組織になるのか?

では心理的安全性を高くすればチームとして良い成果を埋めることにつながるのでしょうか?

結論からいうと心理的安全性を高めるだけではチームを上げる成果になることはできません。心理的安全性は可能であるはずのことを不可能にする確立を減らすことがつながりますが、それだけで高いパフォーマンスを発揮することはできません。心理的安全性を土台としてその上に高い基準を設定し、人々の意欲を促し、その基準に到達できるようにモチベーションをアップさせることが重要なのです。

心理的安全性が高い環境下でリーダーが価値ある目的を明確にして、熱意をもって語りメンバーを鼓舞する。合わせてそれを可能にする組織構造(フラットな組織の方が自律的にメンバーは仕事をすることができます)、評価制度に人事制度も変えていく、そうすることで初めて心理的安全性の高さが高いパフォーマンスにつながるのです。

あなたの所属する組織は心理的安全性が担保されていますか?それに合わせた人事制度設計になっていますか?