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【2021.7月場所】石川県珠洲市の取り組み

こんにちは、どすこい地域部屋サポーターの宮嶋です。今日は、前回に引き続き、月例オンラインイベント、7月場所のレビューをお届けします。

月一場所とは

毎月末の火曜日にzoomで行われる、地域ユーザー向けのオンラインイベントです。毎月異なるテーマでプレゼンとディスカッション、もしくは交流会が行われています。10~20人程度の方が集まり、ブレイクアウトルームで3,4人でお話しする時間もあったりします。


どすこい地域部屋のコミュニティやその他のイベントなどについてに紹介はこちら↓(少し前の記事なので多少中身が変わっていますが!)


7月場所テーマ

今回のテーマは「SMOUT的おもしろ地域事例紹介」ということで

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イラストがリニューアルされましたね👀
「知名度が高くなくても着実に関係人口を増やす」ということで、石川県珠洲(すず)市の取り組みについて、杉盛さん馬場さんからご紹介いただきました!


珠洲市とは

珠洲市は能登半島の先っぽの市です。

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キリコ祭りや上げ浜式製塩、奥能登国際芸術祭(今年も9~10月に開催されるそうです🙌)などが有名です

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人口減少の課題

そんな珠洲市は、本州の中で一番人口が少なく、2人に1人は65歳以上。一番の地域課題は人口減少で、社会減も合わせて1年で350人減っていたそうです。

このままでは2040年に人口が半分になってしまうということで、

【2040年までに人口9,500人を目指す】→年間80人住む人を増やす
主なターゲット
 ①20代のUターンまたは転出抑制:24人
 ②30代前半の子連れ夫婦:12組36人
 ③60代の定年退職後のU・Iターン:20人

こちらの目標を掲げていらっしゃるということでした。細かい目標設定まであるとリアルに感じられますね👀


移住担当の取り組み

移住相談対応、現地案内、空き家バンクの管理運営、移住イベント・セミナーへの参加など、具体的にどんなことをされているのかお話しいただきました。

中でも特徴的だった2つをちらっとご紹介します

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ひとつ目は、県内外の大学と連携したり、市内の企業さんたちと連携したりする取り組み。

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もうひとつは移住者向けワンストップ窓口の開設。こちら、今年春の国交省の補助金「令和3年度住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」でも触れられているのを見かけました。「ワンストップ窓口」、最近よく耳にする気がします。開設にあたっては、行政の人口増系の課、建築系の課、都市計画系の課を横断した連携に加えて、民間も巻き込まないといけない、ということで、開設にかなり労力のかかる取り組みだと聞いています、さすが珠洲市さん…!

珠洲市さんは、これらの取り組みを通して、2020年度は移住相談の問い合わせがこれまでの2倍に増えたそうです。地道な積み重ねが功を奏している印象を受けました。


SMOUTプロジェクト掲載の工夫

SMOUTはお2人で運用しているらしく、主に馬場さんが手を動かし、杉盛さんが編集長的な役割を担っているということでした。

自分たちが運営するプロジェクトだけだとネタが尽きる、ということで、市役所の他の部署や、民間と協力しながら、プロジェクトの掲載をしているそうです👀

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そして、プロジェクトごとに、地域との関わり方の度合いを幅広く設けておくことを心掛けているそうです。

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さらに、きめ細かい心配りを感じたのは、プロジェクトの中にも関わり方の度合いの幅を作っていること

たとえば、芸術祭では単なる作品鑑賞からサポーターとしての参加まで。珠洲焼ではとりあえずの陶芸体験から2年間の研修での作陶技術の取得まで。

ひとつのプロジェクトの中にも幅があると、移住の本気度に依らず、関心のあるコンテンツに参加しやすくなるのだなと感心しました。


まとめ

珠洲市さんはSMOUTを使ってよかったこととして、知名度が無くてもプロジェクト単位で発信できること幅広い層にリーチできるようになったこと、を掲げていらっしゃいました。それを聞いたSMOUTのみなさんも嬉しそうな表情とコメントを残していました笑

私自身も、SMOUTのプロジェクトを通して初めて知る地域は確かに多いな、とを改めて実感していました。このフラットさはかなり特徴的だと感じています。やはりSMOUTは「地域とのマッチング」というよりも「人とのマッチング」であり、その点が魅力だと思っています。
「面白い人の近くに住めばいい」「暮らしを楽しんでいる人のそばで暮らして、自分の暮らしごと面白くしちゃえばいい」そんな世界観を感じる点が私にとってのSMOUTの魅力です。


感想

最近のどすこい地域部屋は、SMOUTを使いこなしている自治体の紹介や、使い方のコツのレクチャーなど、SMOUTの利用にフォーカスした企画が多くなってきている印象です👀

一方で、最近は、もう少し広い視点の移住や関係人口に関わる、自発的な問題提起やディスカッションが少し減っている期間なのかなと感じています。
SMOUTの使いこなし方を知ることを目的に集った人たちが、この場を利用して、今までのような自発的な雑談を繰り広げられるようになったらいいなと思っています。



今後のどすこい地域部屋のイベント情報やアーカイブ動画はこちらから↓


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