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その道を

闇の中ではなにも見えまい
漆黒の中で眼を動かしても

光の中ではなにも見えまい
閃光に眼もくらみ
なにも見えまい

かみよ
ではわたしはいつ眼を使ったらいいのです?

それは道を踏み外したときだ
よく足元を見るがいい
いままで歩いて来た道が

踏み外して初めて
ただしかったと思える

闇の中でも
光の中でも
そこで眼がくらんでいても

その瞳は
踏み外した道を見るためにある
いままでがただしかったと
よく見るといい

再び道を外さないために
よく見るといい

その道を