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埃の光り

西陽のある部屋の片隅で
布団にいる

布団をはぐと
埃が蛍のように輝きながら
幾つも飛んでゆく

いのちを分け与えられた粒子が
その源流を目指して
泳ぐように

昼の蛍たちは
西陽に照らされながら
鮮やかに舞う

この冬の日の部屋が
ひとつの蛍籠であるかのような
無数の埃の光り