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宮崎大学発のベンチャー企業Smolt!SDGsでも注目。持続可能な水産業へ。その根底にある思い!

私たちSmoltは九州・宮崎を拠点に活動しています。ありがたいことに、最近ではテレビ等のメディアにも登場することが増えてきました。
今回の記事では、改めてSmoltという会社についてお伝えしたいと思います。また私たちがどのような思いで事業に取り組んでいるかご紹介します。


宮崎大学発ベンチャー企業です

Smoltが社名なんですが、みなさん読めますか。スモルトと読みます。英語で海に旅立つ準備ができたサケ(鮭)を意味する言葉です。名称はそのままなんですが、会社に込められた様々な思いがあります。

実はSmoltは、宮崎大学から誕生したベンチャー企業です。強みは、世界でも稀な循環型養殖技術。これは川で誕生し海へと旅立つサケの一生を人工的に再現したものです。



コアになる技術は、宮崎大学農学部の内田勝久教授(水圏生物生理学研究室)と共に研究開発に取り組んでおり、創業以前から生産方法の改善や品質の向上を目指しています。
大学の研究成果をビジネスにつなげているんです。

この技術力を用いサクラマスを養殖し、「本桜鱒」というブランドで様々な商品化をおこなっています。

サクラマスってどんな魚?

サクラマスは私たちSmoltが養殖しているサーモンの一種です。日本固有種の魚で川に生息しているヤマメが海へ降る準備ができると体が銀色に変化し、海を回遊します。
このように海にでたヤマメを「サクラマス」と呼び、希少性が非常に高く「幻の高級魚」ともいわれています


Smoltが目指すのは、「おいしいお魚」を持続可能にすること

SDGsをはじめ地球温暖化による気候変動が話題にのぼることが多くなってきました。当たり前ですが、海も地球温暖化の影響を大きく受ける分野のひとつです。海水温は年々上昇し続けていて、漁獲量にも大きな影響を与えています

例えば、サケの漁獲量が年々減少しており、青森県では平成18年度のサケ漁獲量は3,934tでしたが平成21年度には117tまで減少しています。約40分の1になっているということです。

青森県のサケ漁獲量の推移(読売新聞オンラインより)

その一方で、温暖な気候で育つはずのブリが北海道近海でとれるようになってきており、温暖化の影響で生息域が変化していることがわかります。

このような背景の中で、Smoltは、循環型養殖技術により水産資源を守り、おいしいお魚を食べられる環境を持続させていくことを目標に活動しています。

SDGsの目標である海の豊かさを守りつつ気候変動への具体的対策として、最近では宮崎大学と共同で研究をして地球温暖化に対応した品種の選抜も行っています。


技術だけでは解決できない「文化を残す」に寄与すること

ニュース等でも話題になることがありますが、近年は技術発達により、肉や魚などのたんぱく源は培養肉(動物の個体からではなく、可食部の細胞を組織培養することによって得られた肉のこと)や昆虫食に置き換えられていくかもしれません。

それは悲観的なことではなく、地球上で人類が存続していくこと、そして持続可能な環境であり続けることにとって間違いなく必要なことでしょう。しかし一方で、これまで私たちが培ってきた文化が失われるのもさびしいことだと思います。

だからこそ、私たちは日本が培ってきた食文化に寄り添い、魚そのものを楽しむことを未来に繋げていく。そしてそれは持続可能なかたちで実現されるべきだという考えで活動してます。

循環型養殖技術のさらなる発展と、それを事業化することで社会に対して働きかけていき、魚も食文化も持続可能な社会をつくっていきたいと考えています。


Smolt単体ではなく、みんなで未来を描きます

今後は、様々な企業との連携も強化していきながら、より広く、多くの方々にSmoltの商品をとどけていきたいと考えています。

私たちが描く世界は、一社だけで成し遂げることができません。だからこそ、技術連携や、販売先の方々とも連携していくことが重要だと考えています。

またイクラを含むタラコや数の子などの魚卵は天然資源に大きく依存しているため、私たちの技術力が活かせる分野も広げ、漁業業界全体の持続可能な環境づくりに寄与していきます

ぜひ一度味わってみてください

Smoltについてご紹介してきました。ぜひ今後も注目していただければと思います。
Smoltは「水産資源を守ること、魚食を守ることを両立させる」という思いで活動しております。

今後も、おいしい商品をお届けしますのでぜひ一度ご賞味いただければと思います。最新情報は、公式サイトやinstagram、LINEなどでお知らせしています。ぜひフォローしてみてください。

Smoltの商品情報やおいしい食べ方はこちらのアカウントで発信しています

それではまた次回お会いしましょう。Smoltでした。



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