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094:3年ぶりのPGAショー②Demo Day

 あれ?出展社数少なくない?

 爆速レポート的な2023年PGAショーレポート。
 なんて書くと何だかジャーナルっぽいんだけど、今晩のディナーまでちょっと時間があるので時間つぶし的に書いてみます。トップの画像はPGAショー会場のオレンジカウンティコンベンションセンターの至近にある「ROSEN CNTRE HOTEL」。このあたりのホテルというのは上述のオレンジカウンティコンベンションセンターでの展示会があって商売が成り立っているようなものではないかと思う。コロナで商売も大変だったろうに、3年前と変わらない威風堂々とした佇まいだったので思わず撮影(泊まらないけど)。

 本日1月23日は、会場から車で30分ほどのOrange County National Golf Centerにて開催されるDemo Day(かなり大雑把に言うと試打会)が開催される日。午前中のシャトルバスに乗って出かけてきました。ちなみにPGAショーの会場は「オレンジカウンティコンベンションセンター」、DemoDayが開催されるのは「Orange County National Golf Center」というゴルフ場。一見すると隣同士のようなイメージだけど、実は車で30分以上かかるという謎のややこしいそっくりさんネーミング。もしかしたら経営母体が一緒なのか?

 3年ぶりのDemoDay会場を訪れて感じたのは「出展社数の少なさ」。それはそのまま会場内の「スカスカ感」となる。3年前までは駐車スペースを探すのも一苦労だった駐車場もかなりの余裕。

 コロナによってご多分に漏れず様々な行動制限や人流抑制を余儀なくされたアメリカだが、それによって2021年のPGAショーはリモート形式での開催となった。毎年恒例の「フロリダ詣で」を見送らざるを得ない環境に置かれたPGAプロや出展社たちがその後(恐らくコロナバブル的な要因もあり)思った以上に堅調なビジネスを展開したことにより「あれ?俺たちフロリダ行かなくてもいいんじゃね?」「あれ?当社PGAショー出展しなくてもいいんじゃね?」というある種の「気付きの機会」になったという話はこの3年の間で数多く耳にした。図らずもそうした話が事実であったことを先ずは認識させられたような気持になった。

 Facebookには「過去の同じ日にあなたはこんな投稿をしていましたよ」ということを知らせてくれる「思い出」という機能があるのだけれど、シャトルバスの中で見ていたら10年前のちょうど同じ日に人生初のPGAショーに来ていたことが判明。それが下の画像。

なんかキラキラしとるw

 人生初のアメリカ、人生初のPGAショーに来たぞ!という若さと(と言っても当時すでに44歳だった訳だけど)好奇心のようなものがみなぎっている感じ。そんな投稿と自分の今のテンションを比較して「ああ、枯れてるな俺」みたいな気持ちになったのは置いといて。

目に付いたのは韓国人業界関係者の多さ?

 で、3年前と比べて何が一番変わったと感じたのかと言うと自分自身一番感じたのは「韓国人業界関係者(と思しき人たち)の多さ」。もう一つ付け加えると、3年前には結構な数目にした「ゴルフ系日本人YouTuber」的な人の姿を全く目にしなかった。3年前にはスマホで撮影を行う若い男性とペアの演者の女性の姿を結構な数目にして「ああ、時代は変わってるんだなあ」なんてしみじみ感じたものだけど、円安と物価高の影響なのか、それともゴルフ系YouTuber界隈も優勝劣敗が厳しくなっているのかは知らないけれど、今回は目撃回数ゼロ回だった。更に言えば日本の業界関係者の数も目に見えて減っている気がした。

 で、何故韓国人業界関係者が増えているのかという話なのだけれど、これは単純に韓国ゴルフ(用品)市場の成長性が関連しているのではないか?というのが私の仮説。

 明日ゴルフデータテック社と共同で発刊記者会見を行う「2023世界ゴルフ市場レポート」のトピックの一つが「韓国ゴルフ用品市場規模の群を抜いた成長性」。調査と市場規模算出を担当したのは私なのだけれど、ゴルフデータテック
側から「シゲキ、韓国の数字は間違いじゃないのか?」と何度も念を押されたほどのレベル。正直に言えば韓国を含めた日本以外のアジア諸国のゴルフ用品市場規模を推計算出するための「材料」は日本と比べて遥かに少ないのだけれど、昨年10月に(これも3年ぶりに)韓国を取材で訪れて肌で感じたのが日本以上の「コロナバブル」に湧く韓国市場と「独自の成長ロジック」を持ち始めたということ。韓国の人は起こるかもしれないが、コロナ前までの韓国ゴルフ用品市場は「日本から10年遅れている」と言われてきた(そう言っていた人の多くが日本人関係者なんだけど)。それ故に日本の業界関係者の韓国用品市場に対する認識というのは、

■日本で売れているものが韓国でも売れる
■日本と同じものを韓国でも売っていれば良い

というものであったと言って良い。しかし私が3年ぶりに訪れた韓国は、そうした「日本側が作り上げた(勝手な)ロジック」とは全く異なる要素で成長を果たしていた。それはまるで「日本のマーケットでやっていれば“そこそこ売れる”から」というロジックで海外戦略を怠ってきた日本の芸能界と、市場規模の小ささ故に海外に活路を見出すしかなく、その結果世界に認められるエンターテイメントを確立した韓国芸能界」を見ているよう。プロゴルフ界(特に女子)にも同じロジックが当てはまるのではないかと思う。

 今回自分が目にした「韓国人ゴルフ業界関係者の多さ」は、そうした韓国ゴルフ用品市場の「自立した成長」を裏付けるものなんではないか?と強く感じた次第。更に言えば「2023世界ゴルフ市場レポート」で算出した韓国ゴルフ用品市場規模の妥当性を裏付けているものである、と強く感じた(多少自分自身に対するエスキューズも含まれているけれど)。

 恐らくこんな視点でDemoDayを見て回った人はいないんじゃないか?と思うけれど、明日以降会場でも同じような空気を感じることができるのか注視してみたいと思う。

 最後に個人的に気になったDemo Dayブースの写真を貼り付けておきます。






GDO佐藤さん。やっぱりどう見ても日本人に見えないw






懐かしのゼブラパター
ゼブラスパイダー穴付き、的な?

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