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057:2022年2月 長崎県五島の旅①

 本日2022年3月2日、明日の帰京に向け宅急便で送る荷物をまとめ、2月22日の福江島訪問からお世話になっている「五島ゲストハウス海星」の部屋で原稿を書いている。最終日は明日だけど、明日はヤマトに荷物を出しに行ったりで殆ど作業日なので、ここで今回の出張の総括をしてみたいと思う。


それは「椿まつり」のゴルフ大会コンテンツ構成から始まった

 今回の出張は、毎年2月に長崎県五島市で開催されている「五島椿まつり」の一環として2月27日(日)に福江島の五島カントリークラブで開催される「五島市長杯 椿カップゴルフ大会」の開催に向けて五島市様から連絡があったのが始まりだった。

 以前五島市の東京事務所に勤務していて現在は福江島の市役所勤務に戻っている磯沖さんから「ゴルフ大会開催にあたってプロゴルファーを呼びたいと思っているので、三石さん手配してくれませんか?」という旨の相談を受けたのである。磯沖さんについては以前に私が書いたnoteの記事があるので、興味がある方はご覧ください。

 磯沖さんには過去2回の福江島訪問で大変お世話になっていること、五島市さんとは「スポーツを活用した地域活性化」の実現を目指してこれまで議論を続けていることもあり、プロ招聘以外にも様々なイベントを提案させて頂いた。言うまでもなく私も「大会運営のお手伝い」「招待したプロのアテンド」などという必要性の決して高くない用件を作って福江島を訪問するスケジュールを組んでいたのである。

 残念ながらオミクロン株の感染拡大により椿まつり自体が開催中止となってしまったのだけれど、東京から参加予定だった数名のメンバーと一緒に「せっかくだから行ってゴルフをしよう」ということで予定通り2月22日に福岡空港経由で3度目となる福江島を訪問したのである。

上五島にある島民手造りのゴルフ場を訪問する

 過去2回の五島訪問では福江島の外へは出なかったのだけれど、今回は初めて上五島の「宇久島(うくじま)」と「小値賀島(おぢかじま)」という二つの島を訪問した。2月27日の五島カントリークラブでのラウンド前に、どうしても訪れておきたい場所があったのだ。福江でレンタカーを借り、博多港と福江島を結ぶ「太古フェリー」の10:10福江港発に乗船。

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(これが博多と福江を結ぶ太古フェリー) 

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(ワイパーに行き先を表示した紙を挟み、バックで入船)

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(船内は自販機も充実していて快適だが、揺れの波長が釣り船と違うので結構酔うw)

ちなみに、九州本土(本土って言っていいのか)と五島列島を結ぶ航路は

<九州商船>
■フェリー:佐世保港発~宇久島、小値賀島(福江島には行かない)
■フェリー:長崎港~福江島(宇久島、小値賀島には行かない)
■ジェットフォイル:長崎港~福江島(宇久島、小値賀島には行かない)
■高速船:佐世保港~宇久島、小値賀島(福江島には行かない)

<太古フェリー>
■フェリー:博多港~福江島(宇久島、小値賀島に行く)

以上の方法がある。若干ややこしいが簡単にまとめると

●佐世保港発の船は宇久島、小値賀島には行くけど福江には行かない
●長崎港発の船は福江島には行くけど宇久島、小値賀島には行かない
●博多港発の船は宇久島、小値賀島、福江島全てに行く(けれど一日一往復)

ということのようだ(すみません、私調べなので間違っていたらゴメンナサイ)。更に付け加えると、福江島行きの太古フェリーは23:30に博多港を出港して、宇久島に到着するのは朝の4時半。当然ながら釣り船以外は何にも営業していないが、港の中にフェリー利用者専用の「仮眠室」があり、そこで島が目を覚ますまでゆっくり休むことができるのだ。

 更に補足すると、福岡空港~福江空港は一日3便(ANA)、長崎空港~福江空港も一日3便が飛んでいる(現在はコロナの影響により減便中)。いずれも飛行時間は40分程度、遠いようで意外と近いのだ。

平原ゴルフ場

 宇久島に到着したのは2月23日の14時。今回途中まで旅を一緒させて頂くT島さん夫妻は23日夜の博多港発の太古フェリーに乗って翌24日の早朝に宇久島に到着するので、それまでは一人で過ごすことになる。何はともあれ「島民手造りのゴルフ場」として知る人ぞ知る、知らない人は知らない「平原(ひらばる)ゴルフ場」へと向かった。カーナビをセットして島特有の曲がりくねった細い道を走ると、それは突然目の前に現れた。

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(細い道の突き当りに差し掛かると、突然この景色が広がる)

 思わず「何じゃこりゃ」とひとり呟いていた。私の知っている「ゴルフ場」は先ず「入口(門)」があり、そこから車で少し走った先に「クラブハウス」がある、というのが通常だが、ここはドン突きに当たったらイキナリコースドーン!なのである(島の左側を経由する別ルートもあるのだが)。ゴルファーなら誰しも度肝を抜かれると共に、得体のしれない高揚感を感じるのではないだろうか。
 T字路を左に曲がると駐車場らしきスペースがあり車が数台停まっている。そこに車を停めて外に出ると、視界にカートが二台入ってきた。どうやらラウンドしている人がいるらしい。

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(カートは東北のゴルフ場から2台寄贈されたものらしい)

 よく見ると、8人のプレイヤーが一緒の組で回っている。どうやらスクランブル形式でプレーしているみたい。ラウンドを終えてくつろぐメンバーたちが、一人で駐車場に突っ立っている私に声をかけてくれた。

「あんた何しに来たの」
「このゴルフ場を見に来ました」
「どっから来たの」
「東京からです」
「へえ~、東京から!そういやこの間も誰か東京から来たな」
「で、プレーはしないの?」
「プレーしたいと思っていたのですが、メンバーの許可と同伴がないとダメと聞いていまして」
「同伴がないとダメなんてことないよ!この人(メンバーの一人)会長だから大丈夫」
「明日、私の友人が二人宇久島に到着するのですが、その二人もプレーして大丈夫ですか?」
「もちろん大丈夫。一日中回ったっていいんだから」

 などという会話が交わされ(メンバーさんたちの実際の言葉は九州弁)、ラッキーにも翌日にラウンドをするお許しを頂いたのだが、宇久島、小値賀島でのプレーを諦めていた私はクラブを福江島に置いて来てしまったのだった・・・・・・・。

 さあ、どうする?俺(次回へ続く)


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