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081:ゴルフイベントで駐車場をリサーチしてみた2022

あれはちょうど一年前のレジーナオープン


 今からちょうど一年前、女性向けゴルフ雑誌「レジーナ」主催のゴルフコンペ「レジーナオープン」にて、駐車場に停めてある車のメーカーを調査してその動向分析的な記事を掲載した。

(昨年の記事はこちら

今年も全155台を徹底調査


 完全なその日の思い付き、「ゴルファーは外車に乗っている人が多い」という半ば都市伝説的な話を検証したくて実施した調査なのだけれど、思いのほか主催者様からのウケが良かったらしく、調子に乗って今年も会場である千葉県の南総カントリークラブ様にお邪魔して調査を実施させて頂いた次第。

 昨年のnoteには、2019年の日本国内メーカー別シェア(日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表している「2019年ブランド別新車販売台数確報」)が掲載されているので今回もその数字を引用してみる。

・トヨタ 31.0%
・ホンダ 14.5%
・スズキ 13.9%
・ダイハツ 13.2%
・日産 11.4%
・レクサス 1.2%
・マツダ 4.1%
・輸入車 6.0%

 では、今年ゴルフ場に停まっていた車のメーカー別シェアはどのようになっていたのか。スタッフさんの車を除いた全155台のメーカー別シェアは以下の通りであった(メーカー別降順、カッコ内は昨年のレジーナオープンにおけるシェア。なおシェアはレンタカーを除いた数値)。

1位:トヨタ 27.9%(25.4%)
2位:メルセデス 9.6%(12.3%)
3位:マツダ 7.4%(6.6%)
同率4位:レクサス 5.9%(9.8%)
同率4位:BMW 5.9%(9.0%)
同率4位:フォルクスワーゲン 5.9%(3.3%)
7位:スバル 4.4%(前回圏外)
同率8位:日産 3.7%(2.5%)
同率8位:ダイハツ 3.7%(前回圏外)
同率8位:ホンダ 3.7%(4.1%)

 目に付くのはやはり外車比率の高さ。前回はレンタカーを除く外車構成比は41.0%だったが、今回は39.0%と若干下落はしたものの「世間一般」と比べるとやはり外車の構成比が突出して高い傾向は維持されている。外車の二台巨頭であるメルセデス、BMWのシェアが前回よりも下がっているが、それに代わってフォルクスワーゲン、アウディ、フィアット、ローバー(MINI)、プジョー、テスラといったメーカーのシェアが上がっていて、輸入車も多様化しているように感じた。

余談だが、今年は日産が協賛企業に加わりサンプル車を展示していた。マクロのシェアに比べて今回も残念ながら駐車場シェアが低かった日産とすれば、ここのクラスターは是が非でも獲得したいところではないだろうか

エリア別台数シェアは?

 次に、エリア(ナンバー)別の台数シェアを分析してみよう。これはある程度想定通りという結果になるのではないかと思うが、都道府県別の台数シェアは以下の通りであった(レンタカー除く)。

1位:東京都 41.2%(56台)
2位:千葉県 24.3%(33台)
3位:神奈川県 16.2%(22台)
4位:埼玉県 11.8%(16台)
その他エリア 6.6%(9台)

 というような結果であった。東京都エリアが約半数を占める結果となったが、その中でも圧倒的に台数が多かったのが品川ナンバーで、台数で24台、全体に占める構成比で17.6%と他のエリアに比べ群を抜いて出現率が高くなっている(ちなみに、品川ナンバー全体における外車構成比は58.3%であった)。
 東京都に次いで台数が多かったのが千葉県エリアナンバーの車であるが、このあたりは会場となった南総カントリークラブ(千葉県)という「地の利」が出たのではないかと思う。レジーナオープンは「毎年夏の時期に南総カントリークラブで開催される」というのが「定番」となっているが、もし関東地域の他のゴルフ場で開催された場合、このあたりの数字の変化(2番目のエリアの変化)が果たして起きるのかどうか、個人的には検証してみたいところ。

レンタカー比率は上昇

 そして今回もレンタカーは「別枠扱い」としてカウントした。今年のレンタカー台数は総数155台のうち19台、構成比にして12.3%という結果となった。

 昨年の調査結果は14台(構成比10.3%)であったから、前回比で2ポイントの上昇ということになるが、実は前回の調査結果はスタッフの車が一部混在しており、参加者のレンタカー構成比は上記数値よりも低かったのではないかと推察される。今回は主催者の配慮により、スタッフが駐車するエリアを予め指定頂きそのエリアについては調査対象外としている。つまり今回の調査ではレンタカーにスタッフの車は含まれていない。その前提で考えると、今回の参加者のレンタカー利用率は「かなり上がっている」ということが言えるのではないかと思う。

 更に興味深いのが、それらレンタカーのナンバー構成である。

品川ナンバー:10台
足立ナンバー:1台
板橋ナンバー:1台
多摩ナンバー:1台
大宮ナンバー:1台
千葉ナンバー:2台
習志野ナンバー:1台
船橋ナンバー:1台

 以上のように、圧倒的に品川ナンバーが多かったのである。このあたりの要因については知るべくもないが、妄想を膨らませると参加者のライフスタイルが見えてくるような気がする。

コロナをきっかけにゴルフを始めた(または再開した)
だけど自家用車を持つにはコストが掛かり過ぎる
もっぱらゴルフに行く時は、近所のゴルフ仲間にピックアップしてもらう
普段の練習やレッスンは会社帰りにインドアで

 こんな女性ゴルファーが今回(初めて)レジーナオープンにエントリー、レンタカーを借りて品川エリアからアクアラインを越えて南総カントリークラブにまでやって来ているのではないか。あくまでも個人の妄想の域を出ない話ではあるけれど、もしこれがある程度的を射ているのだとしたら「女性ゴルファーのヒエラルキー上位が集う」と言われて久しいレジーナオープンにも「新たな風」が吹き込んでいるということになる。

 コロナ感染拡大によって構造的な変化が生じたと言われる国内ゴルフ人口だが、その一端を真夏のゴルフ場の駐車場で垣間見たような気がするのである。

 それにしても、参加者の皆さんは18ホール回った後とは思えないほどエネルギッシュで、メーカーさんの試打フィッティングやプロのワンポイントレッスンは大盛況。帯同しているスタッフの皆様、本当にお疲れ様です。

今年のテーマカラーはピンク
ラウンド後の試打会場
ドラコン松本一誠プロ
北田プロのワンポイントレッスンも











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