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なぜ大手企業から退職して45万人登録YouTuberになったのか?

すみしょうです。いつもSNSを見て応援してくださり、本当にありがとうございます。初めての方は、この記事を見てくださりありがとうございます。

私は化粧品の成分や科学の解説をYouTubeやインスタなどで発信しております。ありがたいことにSNS総フォロワー(YouTube、Twitter、Instagram、2022年1月現在)は60万人を超えることができました。プライベートでは2児(4歳と1ヶ月の坊主たち)の父をしており、育児に奮闘しております。

そんな私ですが、もともとは普通のサラリーマンでした。しかも給料もそこそこ良い安定感のある大企業で研究職や製造職をしておりました。

しかし、とある異動をきっかけに人生を改めて考えるようになり、結果的に退職、独立して今の仕事をしてます。私の場合はたまたま運よくお仕事にも恵まれ、子どもや家族ともよく遊べるようになり、楽しく充実した日々を過ごしています。

さて、この記事ではすみしょうってどんなやつなんや?という方のために自己紹介がてら、なぜ大手メーカー研究職からYouTuberになったのか経緯を書いてます。

大学時代のルーティン-研究と麻雀とダンス-

京都工芸繊維大学工芸科学研究科物質工学専攻修了。めちゃめちゃ長い名前で就活の時は苦労しました笑。しかもよくわからない専攻。

簡単に言えば、界面活性剤の合成と新規合成と評価を行っていました。研究室での生活は3年ほどで、研究をしながら、22時からはストリートダンスの練習、深夜2時からは麻雀という生活スタイルで楽しく過ごしておりました。

後輩からは話しかけづらい先輩と言われておりましたがw、しかし心の中では後輩の研究の手伝いしたくてたまらない、けれども自分から話しかけるのはなんか恥ずかしいみたいな感覚でした。

そんな中、後輩の1人と仲良くなり、今は妻として一緒に仲良く生活しております。

サラリーマン時代は化学メーカーで化粧品OEM研究

卒業後は化粧品の原料などを作っている一部上場の大手化学メーカーに就職しました。大学では界面活性剤の合成をやってたので、てっきり原料の開発部隊に配属されるかなぁと思っていたのですが、蓋を開けてみたらびっくり。化粧品の研究開発に配属されました。

ここでは化粧水、美容液、洗顔、クレンジング等々、いろんな化粧品メーカーさんの商品の中身を作るOEM開発を行っておりました。OEMというのは受託製造という意味で、いろんな化粧品会社さんから依頼を受けて、化粧品の中身(私たちはよくバルクと言ってます)を作る仕事です。

仕事はとにかくスピード重視。仕事量も非常に多いため、化粧品の処方開発、製造工程、薬事法、微生物試験など(容器やデザインのことはほぼノータッチでしたが、)化粧品の中身に関しては幅広い知識が得られました。

しかし、この時点では特に人生など特に考えていませんでした。なんとなく仕事を続けてなんとなく、そこそこのお給料で生きていくのかな?というくらい。大きな目標があるわけでもありませんでした。

異動を機に人生を見つめ直す

研究を7年ほど経験したのち、製造部門に異動になりました。新しいものを考えるのが好きなので、製造への異動はそんなに嬉しくなかったのですが、色々と経験しといた方がいいかな?と考え異動しました。

製造では、研究の時とやることが違います。例えば実験室と製造部では作る時の量が全く異なります。研究の時はせいぜい10キロ(牛乳パック10本分)くらいの配合量でしたが、製造部門となると1トン、5トン、10トン、とかです。コンテナとかタンクローリーに入れて運ぶほど。ビーカーで簡単に混ぜれるものも、1トン釜では混ざらない、そもそも原料が大きすぎて投入できないなどがザラにありました。

新しいことを覚えるのは楽しかったのですが、一番きつかったのが、これまでとは桁違いの即断即決力が求められたことです。現場の責任者的なポジションだったので、その日のトラブルはその日に判断して対処するということが毎日ありました。

ちょっと考えますので待ってください、ということが通じず、現場からは早く早くと急かされます。私の判断で消費者に届けるクリーム1トン(100gクリームなら1万個)がパーになって作り直しになるかもしれない。現場からいつ電話がくるのかと精神が徐々にすり減っていました。

私は現れるトラブルに急に対処したりする仕事が得意でなく、どちらかと言うとじっくりと考えて研究をしたり、新しい処方を作る方が好きだったので、正直そこの職場の仕事が自分には向いてないなぁっていうのは感じてきていました。

また要領も良くないので、多くの仕事をこなすことができず、家で考えたり、休日も仕事のことが頭から離れないことも多々ありました。生まれたばかりの長男、妻と過ごす時間が大切にできない日々が続きました。

この辺で、この先の人生、本当にやりたいことは何なのか、今の職場で良いのか、などを考え始めました。

そんなとき、とある看護師さんだったか?の話で心を動かされたのが、ほとんどの人間は死ぬ時にこう言って後悔するのだということ。

「一度きりの人生。本当にやりたいことをやっておけばよかった」

それを聞いて、本当にやりたいことは何かを考えるようになりました。本当にやりたいことは、自分の力で人の役に立てること。自分の責任で全てを決めていくこと。

もともと人に命令されるのが嫌で(サラリーマン向いてないw)そうすると、社長になるしかないなぁと思い始めました。社長なら失敗しても自分で責任がとれるから。

私が生き生きと働ける、やりたいことをしたいと伝えると、妻は「死んだ魚の目をしているすみしょうさんより生き生きしていてほしい」というような応援をしてくれて退職を決めました。(セリフは昔のことなので美化されている恐れがありますw)

とはいえ、具体的に何がしたいかは決まっておらず、走りながら考えることにしました。

当時、ブログやYouTubeが流行り出していたときで、また自分としても何かを発信したい、自分の書いた文章を見てもらいたいなどの承認欲もありました。また人前で喋るのはめっちゃ苦手だったのでインターネットは好適だと考えました。

化粧品研究系YouTuberとして始動

最初はドラマを紹介するブログなどを適当にやっていましたが、これといって本当にやりたいこととは思えず、悩んでいました。本当にやりたいこと、かつ、ユーザーさんからの需要があるもの。。。?それは何か、落ち着いて考えることにしました。

ふとYouTubeを見ていると、スキンケア化粧品の成分の解説をしているチャンネルに出会いました。しかもそのチャンネルはかなりの人気。

これなら私にもできそう。しかももっとわかりやすく、さらに詳しく解説できる自信がある。

そこで、これまで培ってきた化粧品の知見をもとに、時には特許や論文を調べて、わかりやすく解説するチャンネルを始めました。友人になにかおすすめスキンケアない?と聞かれたら、悩みを聞いて、それにあった化粧品をおすすめしますが、それをネットで配信するイメージです。

半年くらいは数10〜100再生くらいでしたが、2019年の年末にいきなりYouTubeが伸び始めました。大人気になった動画はハトムギ化粧水の成分解説です。

編集は下手ですが、今では300万回再生を超え、コメントを見ても「成分の話ありがたい、自分の顔になに塗ってるか知っておいた方がいい時代だよね、こんなチャンネル待っていた」などの声があり、とても嬉しかったことを覚えています。

おかげさまで企業タイアップ、スキンケアの書籍出版、さらには自社オリジナルスキンケアブランド「スプレーゼ」の立ち上げも行うことができ、充実した人生を送ることができています。

こんな感じで、サラリーマンから独立してYouTuberになり会社を設立して化粧品開発を行なっています。独立するのが良いよとは安易に言えないですが、私にはこのスタイルがとても合っていました。

これからも良い商品良い情報をお届けするために邁進いたします。すみしょう及びスプレーゼを今後もよろしくお願いいたします。


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