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スプレーゼの新商品開発の進捗状況について

こんにちは。すみしょうです。

先日フォロワーさんから、嬉しくもあり気が引き締まるコメントをいただきました。

「いつも既存商品の宣伝ばかりで寂しい。スプレーゼの新商品を楽しみにしています」という声でした。他の方からも、「まだスプレーゼ新作出ないのなら今は別の商品にします。」などとお声をいただきます。

期待をされていること嬉しく思いながらも、楽しみにされている方のためにも、より一層、開発を加速させなければ、と思いました。

ということで、今回はスプレーゼ新商品開発について、今の進捗をお伝えしたいと思います。

NCエッセンスNEO

名称は仮ですw。エイジングケア成分をモリモリ入れたNCエッセンスの改良verを検討中です。

現在、使用感はめちゃくちゃいいものができて、妻からは早く発売してくれと催促されているほどのものができたのですが、ハードルにぶつかっております。それが安定性です。長期保存していると外観が濁ってきちゃうんですよね。それでも効果が変わらなければいいんですが、その辺りも踏まえて改良検討中。

既存のNCエッセンスは、分子量がC18以上の脂肪酸が長い天然ヒト型セラミドをたくさん配合しており、それが透明に溶解されています。
セラミドは普通に配合すると、全然溶けないんですが、ナノ技術で細かい粒になって配合されてます。

引用:https://www.atpress.ne.jp/news/302394

なので、元々あまり安定性は良くないのですが、それに加えて、いろんなエイジングケア成分を推奨配合量入れてるので、それが悪さをしてるんだと思います。

朝用エイジングケア乳液

日中の朝用乳液です。クリームでもいいんですが。特徴は、朝の化粧水の後に、SPF20くらいの日焼け止め効果がありながら、豊富なエイジングケア成分を配合したエイジングケア保湿乳液です。これによって、朝の忙しい時間をサポート。

  1. スプレーゼのエッセンス

  2. 朝用エイジングケア乳液

のような感覚で2ステップケアできる商品です。ちなみにポンプタイプがマストと考えているので、スパチュラですくう、ジャー容器のような手間もないようにしてます。

化粧品の開発する時には、感触が大事なので、すでに売れている商品の感触を真似することが結構あります。

私はカネボウさんのクリームインデイが大好きで、これをベンチマークとして、OEM工場さんと試行錯誤しながら作っております。試作品はかなり進んでおり、社内での評価も良い感じで、モニターさん20名の評価も高いのですが、まだクリームインディのような伸びの良さ、浸透感、べたつきのなさにはあと一歩足りないかなと。この点について改良を重ねているため、開発が遅れています。マジで、インデイすごい。

開発に関わってくれているOEM工場の皆さんや研究員の方々には多くのご協力をいただいており、もう1年ほどかかっているため、お手間をおかけしてしまって申し訳ありません。

余談ですが、OEM研究員さんは無償でサンプルワークしてくれており、商品開発が頓挫したらそれまでの仕事はタダ働きになっちゃうので、結構申し訳ないんですよね。サンプルワークにも試作費用をとってもらってもいいのにな、と思いつつ業界全体のスタンダード的なところもあって、それはしないみたいです。自分がOEMで働いてたときはそんなこと考えもしませんでした。

さて、クリームの感触をもっと良いものにするために、どうしようかなと考えているのですが、ベンチマークと乳化状態が違うんじゃない?というところが気になっております。
なので、クリームの乳化状態を詳細に検討したいなと思っております。具体的には、乳化粒子のサイズや乳化状態によるレオロジー測定。

例えばマーガリンは、食パンにポンと置いただけだとザ・固体ですよね。でもナイフやバターナイフでパンに伸ばそうとすると、軽い力で一気に柔らかくなってスルスル〜って伸びが良くなりますよね。

この「塗る」という力を加えたときによく伸びる、というのがインデイのキーポイントでもある気がしております。これを測るのがレオロジー測定。原料ディーラーの岩瀬コスファさんの開放研究室でレオメーターを貸してもらえるので、7月になるんですが測ってみたい。そこから改良の方向性を考えたいと思っています。

ちなみにレオロジーは、難しい話で私も全然わかってないのですが、このサイトが参考わかりやすいです。

https://www.primix.jp/mixer_lecture/vol2/01.html

医薬部外品の保湿乳液

医薬部外品の保湿乳液です。こちらはあまり成分をたくさん入れず、敏感、乾燥肌のバリアや保湿に特化した処方にしたいと思ってます。

具体的には、ヘパリン類似物質とトラネキサム酸、グリチルリチン酸を組み合わせたトリプル有効成分。しかし、配合比率は結構未知。

医薬部外品は、厚労省の関連機関であるPMDAに有効成分の配合量、その他いろんなことを承認される必要があり、開発に時間がかかります。

まず、有効成分の配合比率で既存承認されているものがあるかを確認するため、つい先日、厚生労働省の関連機関であるPMDAに簡易相談を行って、有効成分の配合比率を特定しました。これで開発が一気に進みそうです。

簡易相談って製造販売業許可がないとダメかと思ってましたが、できるんですね。結構アナログなやり取りで大変でしたが。

あとはベース処方として、ベタつかずに保湿する力が欲しいので、ラメラ液晶構造をとる処方にしたいなと考えております。それかシリコーンオイルベースのW/Oの乳液かな。

炭酸泡洗顔料

洗浄力がマイルドで洗いすぎない炭酸洗顔料を開発中です。低刺激の界面活性剤をセレクト、保湿かつ刺激低下ポリマーを組み合わせながら、炭酸を噴射剤としたエアゾールタイプ。

朝やさしく洗いたい方や、シャンプー後にすすいだ水が顔にかかったままなのが嫌!でも優しく洗いたい!というニーズに応えるため、ちょっとだけ洗える洗顔料を開発しています。洗浄力は控えめで、普通の洗顔料を使用すると少し強すぎて好ましくないと感じる方に向けた商品です。炭酸を使用するため、エアゾールの製品になります。

こちら、モニターさん20名の評価してもらったのですが、評価は概ね良いが、長いこと肌に乗せてると刺激を感じるとのこと。

低刺激目指してたのに、刺激はあかん。

私もこの開発を通じて初めて気づきましたが、目の周りにしばらくのせてると、結構、刺激感じるんです。ほっぺたはあまり感じない。何回やっても感じる。

これも人によるようで、妻はほとんど刺激感じないらしい。界面活性剤やガスが悪さしてるんかな?と思ったのですが、かなり低刺激の組み合わせ。

では、炭酸やLPGなどのガスが影響しているのか?と思い、色々と検討を重ねると、

炭酸のみ→刺激なし、泡×
炭酸+LPG→刺激あり、泡◯
炭酸もLPGもなし→刺激なし、泡××

どうやら、界面活性剤とかではなく、LPGというガスが刺激している可能性がわかってきました。

しかし、LPGはエアゾールで泡にするためにどうしても必要。炭酸だけで、かつ、界面活性剤が少ないと泡がすごく弱くなって気持ちよく使いにくい。

改めて工場さんに確認すると、実は、LPGといってもさまざまな種類があり、刺激が異なる可能性があるとのこと。LPGのガスの種類を変えて次の検討してみようと考えています。

という感じで、色々と難題がございますが、一つ一つクリアしながら進めていっております。何卒よろしくお願いいたします。

お知らせ

スプレーゼは現在、自社のECサイトやAmazonで販売していますが、近々、楽天でも販売を開始する予定です。7月にはできると思います。また、バラエティーストアでも取り扱っていただけるよう、いろいろな方の協力をいただき、交渉中です。

あと、スプレーゼNCエッセンスのCMは在庫切れ続いてたのですが、6月初旬に入荷いたしました。よろしくお願いいたします。

noteのコラムも月に1回程度続けていきたいと考えていますので、ぜひ応援していただけると嬉しいです。

編集後記:ダイエットしたい

最近、太ってきたのが気になってます。ダンスやってた大学生の頃より10キロ近く増えてる。しかも健康診断で心筋梗塞に要注意って出てかなりビビっております。健康第一ということで、まずはなるべく職場までウォーキングすることを意識し始めました。今までは自転車か車。2023/6/15現在、68キロです。半年で5キロへらすぞ〜。

よろしければサポートいただけると嬉しいです!よりよい化粧品業界になるように尽力していきます!