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本日は、お日柄もよく

私は、多分、人より少しだけ、ことばが好きだ。

小さいころから本が大好きだった。
物心ついたときには、毎晩寝る前にお母さんが本を読み聞かせしてくれるのが当たり前になっていた。
その影響からか、幼いころは新しい絵本を買って読むのが大好きで、小学校に上がってからは毎日図書室に通って本を読んでいた。

フェアリーテール、ハリーポッター、重松清、森絵都、あさのあつこ、伊坂幸太郎、宮部みゆき、有川浩、村上春樹、、

好きな本を見つけては、同じ作家の本を読み漁った。

本は、その本に書いてあることばは、いつも私にいろんな世界を見せてくれて、飽きない日常を与えてくれた。



本が好きだからかどうかはわからないけど、手紙を書くことも、幼いころから好きだった。
小学校や中学校では私も流行りに乗って友だちと交換ノートをしていたし、何かがある度に友だちやおばあちゃんに手紙を書いていた。

高校に入ると、歌の歌詞や広告の言葉に目が行くようになった。

この歌のこの歌詞素敵だな、どんな意味を込めて書いたんだろう、聞く人に何を届けたかったんだろう、
ただぼーっと見てたはずのCMにすごい引き込まれたな、なんでだろう、
電車でよく見かけるこの広告のことば、すごく頭に残るな、


大学に入ると、スピーチに魅了された。
英語学習のために見始めたTED talk、学生団体に入った友だちが人前で堂々と想いを伝える姿。
ただただ、かっこよかった。

私はいつも文字を読み、誰かに手紙を書き、歌や広告を見る。
ことばを消費する側で、生産する側でも対象はいつも一人に絞っていて、複数の、ましてや大人数に向けてことばを生産するなど、したことがなかった。

でも、大学2年生のときに入った学生団体で、初めてブログを書く、という経験をした。
怖かった、不安だった、緊張していた。
でも少しだけ、わくわくしていた、楽しかった。
自分の気持ち、考え、感じたことを、ことばにする。
ことばにして、文字にして、人に伝える。
それだけのこと、たったそれだけのことだけど、とても勇気のいることで、でも、たったそれだけのことで、たくさん褒めてもらえた。

すみれの書く文章好きだよ
すみれのことば、なんか良い

みんなからの反応がうれしくて、嬉しかった。

人前に立って話すという経験も、ありがたいことに3,4回ほどさせてもらって、
そのどれもが今の私にとってかけがえのない経験となっている。

いつも見切り発車で文章を書き始めるから、今日も変わらず、結局何が言いたいんだっけ、なんでこのテーマで書き始めたんだっけ、て途方に暮れてる。

ただ、先日読み終えた小説「本日は、お日柄もよく」が、スピーチに関するお話で、本当に本当に本当に、好きだったのだ。(私は映画や本が好きで、良いと思ったものは人にすぐ勧めたいのに、語彙力無いから、「とにかく良かった!」「素敵だった」「好きだった!!」としか言えない。
だって仕方ない、好きと思ったものは好きなんだから。)

とにかく、私はこの小説を読んで、やっぱり私はことばが好きだなぁってしみじみ思った。
幼いころからたくさんのことばに触れてきたけど、そのどれも、全部好き。
読むことも書くことも聞くことも綴ることも、話すことも。

最近の私のお気に入りの時間は、紅茶を飲みながら私の好きな文章を書く人のnoteを見つけること。
いつかどこかの誰かが私のnoteを読んで、素敵な気持ちになったり、その人の心を温かくできたりしたらいいな~

やっぱりとりとめのない文章になっちゃったけど、まだ「本日は、お日柄もよく」を読んだことが無い人は、一度読んでみてほしい。
きっと、読む前よりもっと、ことばが好きになると思う。


すみれ





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