業界研究の決定版!「人材業界の未来シナリオ」をもとに人材業界年表を作ってみた!
ジョブクル転職でPRを担当している松林です!今回は「人材業界」という少し大きなテーマについて、扱っていこうと思います!
弊社スマイループスは、HRtechの会社ですが、各職種の専門家が集まっているため、人材業界以外の出身者も数多く在籍しております。様々な人を広く受け入れる人材業界は、長らくその構造が体系化されることを求められていたと思いますが、定石となるような書籍は多くなかったのではないかと思います。
新たに人材業界で働き始める方、最近働き始めた方、興味をお持ちの方に幅広くおススメできる書籍となっておりますので、ぜひご一読ください!
書籍の概要
書籍は下記の目次で構成されており、江戸時代から現在にかけての人材業界の大まかな動きを丁寧に整理されています!
前半の1~3は、リクルーティングビジネスの歴史について。後半の4~7は歴史を踏まえた今後の示唆について述べられています。
序)採用支援ビジネスを取り巻く全体像
1) 職業選択の広がりと採用ビジネスの100年
2) 求人広告と人材紹介2つの人材ビジネスの誕生
3) リクルーティングビジネスにおけるビジネスモデル変遷
4) リクルーティングビジネスの新潮流
5) 人材業界のディスラプター
6) 人事採用部門は変化にどう対応すべきなのか?
7) リクルーティングビジネスの未来シナリオ
膨大な事実情報をもとに、丁寧にまとめられている書籍なので、今回は1~3の歴史部分を簡単にまとめてみたいと思います!
本書の内容
1)職業選択の広がりと採用ビジネスの100年
江戸時代は、仕事上のスキルや能力よりも身元が保証されることが、重要視された時代でした。そのため人づての紹介で仕事に就く人が多かったようです。明治から昭和にかけては、新聞での広告が中心でした。終戦を迎えると、朝鮮特需によって日本経済は回復し、工業化の進展に伴い、中卒者を地方から受け入れる動きが加速していきました。
2)求人広告と人材紹介2つの人材ビジネスの誕生
1960年に東京大学新聞の広告代理店として、現在のリクルートが誕生。
1962年に就職活動のための情報誌、「企業への招待」が発刊されました。
1975年に中途の転職活動のための情報誌、「週刊就職情報」(現リクナビNEXT)が刊行され、中途就職情報メディアのさきがけとなっていきました。
中途採用はそれまで情報が公開されていなかったのですが、月額給与や勤務時間、休暇など外せない情報を自主的に網羅することが価値となり、広がりを見せていきました。
1977年に人材紹介事業である、リクルートキャリアが発足。求人広告代理や社内研修事業などと一緒に中途市場を形成していきました。人材派遣も広がりを見せ、21世紀に入ってからは専門人材の派遣サービスやフリーランスのマッチングなど多様な派遣モデルが生まれています。
3)リクルーティングビジネスにおけるビジネスモデル変遷
1970年以前の採用広告は、新聞等に掲載することで、大手企業が広く求職者へリーチすることを可能にしました。人材紹介は求職者を集めることが大変だったため、前課金モデルでした。
そこへリクルートが求人情報誌を作ったことで、より顕在層に広告をあてることができるようになりました。1990年代に情報誌はデジタル化し、掲載できる求人の多様化、検索性の向上などメディアの価値が向上します。人材紹介では、一般求職者の市場拡大に伴い、成果報酬型の課金モデルが主流となっていきました。
2000年代になると、求職者のデータベース化が進み、企業がダイレクトにメッセージを送付する新しいビジネスモデルが誕生しました。2010年代は、ソーシャルリクルーティング、アグリゲーション型求人検索エンジンなど、従来は存在しなかったビジネスモデルが誕生しています。
まとめ
いかがだったでしょうか?歴史を学ぶことでこれからの人材業界の予想にも役立つので、ご興味のある方は資料もご活用ください!